研究によると大麻は筋萎縮性側索硬化症(ルー・ゲーリック病)患者の余命を延ばす可能性がある

投稿日時 2010-06-07 | カテゴリ: NORML News

研究によると大麻は筋萎縮性側索硬化症(ルー・ゲーリック病)患者の余命を延ばす可能性がある
2010年5月20日 米国ワシントン州シアトル

シントン州シアトル:先週、「米国ホスピス・緩和医療ジャーナル(American Journal of Hospice & Palliative Medicine)」によってインターネット上で発表された科学的再調査によると、大麻療法は筋萎縮性側索硬化症(略:ALS、ルー・ゲーリック病としても知られる)の症状を和らげ、患者の生存期間を延ばす可能性がある。

シアトルにあるワシントン州医療センター大学とペンシルバニアにあるテンプル大学の研究者たちは、前臨床および事例報告データのうち、大麻がALSの症状を治療し、病気の進行を遅らせていると見受けられるものについて精査した。
「前臨床データは、大麻が強い抗酸化作用、抗炎症作用、神経防護作用を持っていることを示している。・・・大麻は、鎮痛、筋弛緩、気管支拡張、唾液の減少、食欲増進、睡眠誘発など、ALSの症状管理に適用できる特性を持っている。・・・薬理学的見地からすると、大麻は過剰摂取や目立った身体依存の可能性が現実的に存在しないため、極めて安全である。ALSの薬理学的治療に大麻を使用することを支持する、正当で論理的で科学的な論拠がある。」と著者らは述べている。

著者らは「現在入手可能な科学的データに基づけば、大麻がALSの進行を有意に遅らせ、潜在的に平均余命を延ばし、病気の総合的な負担を大幅に軽減している可能性があると考えることは理に適っている。」とも述べている。

研究者たちは「ALSの疾患修飾性物質としての大麻に関する、多施設における無作為抽出試験、二重盲式試験、プラシボ対照試験に基づいた、非常に多くの前臨床および臨床エビデンスが存在する。」と締めくくった。

「ALSとその他運動ニューロン疾患(Amyotrophic Lateral Sclerosis & Other Motor Neuron Disorders)」誌の2004年3月号の記事で、サンフランシスコにあるカリフォルニア州太平洋医療センターの研究者達は、動物にALSの発症の前および後にTHCを投与すると、投与されていない対照と比較して、病気の進行が抑えられ生存期間が延びると報告している。しかし現在までに、大麻や大麻のカンナビノイドのALS患者への使用に関する臨床試験は行われていない。

ALSは、脊髄、脳幹、運動皮質における運動ニューロンの選択的な損失を特徴とする、致命的で進行性の神経変性疾患である。ALSは自然発生しその他の点では健康な成人を苦しめる病気で、3万人のアメリカ人がALSを患っていると推計される。ALS患者のうち70~80%が、発症から3~5年以内に死亡すると見積もられている。

更なる詳細はpaul@norml.orgからNORML副理事ポール アルメンターノ(Paul Armentano)までお問い合わせを。研究の全文は「米国ホスピス・緩和医療ジャーナル(American Journal of Hospice & Palliative Medicine)」の「大麻とALS:仮説的および実践的な適用と臨床試験の要請」に書かれている。

マリファナマリフアナマリファナマリファナマリフアナマリファナマリファナマリフアナマリファナ

Source: NORML NEWS
Marijuana May Extend Life Expectancy Of Lou Gehrig's Disease Patients, Study Says
May 20, 2010

翻訳とコメント by とら
ALSは日本でも特定疾患に指定されている原因不明の難病のようです。有効な治療法も確立されていないそうです。





大麻報道センターにて更に多くのニュース記事をよむことができます
http://asayake.jp

このニュース記事が掲載されているURL:
http://asayake.jp/modules/report/index.php?page=article&storyid=1789