●反対派は無害論を必要としている
素朴な大麻無害論を言う人がいるとすれば、おそらくその多くは、自分の経験を通して反対派が主張しているような害がないことを知った若者なのではないか? 反対派の主張と自らの経験とのあまりの落差に憤りを感じ、振り子が反対に振れるように「無害」だと反発する。
うがった見方をすれば、反対派は若者に無害論を言わせるために害をことさら強調しているのではないか? 彼らにとって「無害論」は格好の標的になる。「無害論」を必要とする彼らは、結果的に、あえてそれを言わせるように若者たちを誘導しているのではないか?
大麻反対派は、無節操に害の基準を「無害」に変えるが、アルコールを基準にすることは絶対にしない。その場で何となく言いくるめることができると思えば全くつじつまがあわない話しでも厭わない。「無害論」という、どこのグループも唱えていない話をベースに恐怖を煽ることは、無いことを有ることにして主張を展開する典型的な詭弁法の見本と言える。
考えてみれは、反対派の人たちは、対立があるが故に自分の職業や地位や存在が担保されているという一面がある。対立がなくなってしまえば、無用になってしまう政治家や行政当局者や研究者や評論家がたくさんいる。実際は、彼らにとって大麻は生活の支えになってしまっている。
しかし、そのために、犯罪人とはとてもいえない普通の市民の生活を破壊したり、医療大麻を必要としている人たちから大麻を取り上げることが許されていいはずがない。
Source: カナビス・スタディハウス カナビス無害論の罠
Pub date: Sep 3, 2006
Author: Dau, Cannabis Study House
|