ロサンゼルスの医療大麻管理条例が正式に発効
2010年6月9日 米国カリフォルニア州ロサンゼルス
カリフォルニア州ロサンゼルス:市内で合法的に営業できる医療大麻ディスペンサリー(大麻薬局)の総数、ディスペンサリーはどのように事業を行わなければならないのか、およびディスペンサリーを設置できる場所を定めている、市の条例が月曜に発効する。
ロサンゼルス市条例No.181069は、合法的な場所に設置されたディスペンサリーの総数を100以下に制限するものだ。条例では、ディスペンサリーの新設を禁じた2007年の市の一時停止措置よりも以前に開業しており、新たに制定されたガイドラインに準拠する、追加のディスペンサリーについても営業を続けることが容認される。
新条例では、市当局はディスペンサリーが、学校、公園やその他の人の集まる場所など、特定の”注意を払うべき”公共の場所から1000フィート(訳注:約300m)以上離れているよう求めている。この条例の下では、既存のディスペンサリーの多くは、閉店か移転を余儀なくされる。
条例が厳密に執行されれば、約400ものディスペンサリーが閉店を強いられると見積もられる。
この条例にコメントして、NORML副理事ポール アルメンターノ(Paul Armentano)は、「医療大麻ディスペンサリーは、法執行に対する合法性の問題に対処しつつ、一方で同時に法の精神を守り患者人口のニーズに適切に応じるような方法で、安全かつ好意的に地域社会に組み入れることが出来るはずだ。残念なことに、ロサンゼルス市の恣意的で過度に制限の多い条例は、そのどちらも満足していない。」と述べた。
「理想的には管理条例は、大部分の市民はディスペンサリーの操業を支持しており、ディスペンサリーは満たされていない地域社会のニーズに応えており、雇用を創出し経済成長を後押しし、一般的に処方される医薬品よりも客観的に安全な製品を供給している、ということを認めた上でなされなければならない。ロサンゼルス市条例No.181069は、大部分においてこれらの現実を反映できていないのが残念だ。」と彼は続けた。
今までに、条例は患者の治療へのアクセスを妨げ、州法にも違反しているために違憲であるとして、市を提訴した訴訟が20以上なされている。
条例では、無認可で医療大麻を供給していることが判明した施設は、1日につき1000ドルの罰金と6カ月の懲役を課される。
地元法執行当局は、月曜にAP通信に対し「ディスペンサリーのうちいくつが新条例を無視しているか集計するまでは、ロサンゼルス市の医療大麻共同体に対しては取り締まりを行わない」と発表しており、それには数ヶ月を要すると予想される。
詳しい情報については(202) 483-5500 からNORML副理事アレン サンピエール(Allen St. Pierre)、または(415) 563-5858からカリフォルニア州NORMLコーディネーターのデール ギーリンガー(Dale Gieringer)までご連絡を。
Source: NORML NEWS
Los Angeles Medical Marijuana Oversight Regulations Officially Take Effect
June 9, 2010 - Los Angeles, CA, USA
翻訳とコメント by とら
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