ニュージーランドで捕まると-第4回公判
by samurai seeds
2010年6月18日
100日ぶりの法廷はとても興味深いものとなりました。
まずは今回、3/8に延長されたステータス・ヒアリング実施という事でした。
それを友人の葬式参列(事実)を理由にまた延長しようというのが目的です。
また前もって申請していた「僕の日本人通訳」の登場がまわりの皆を笑わせました。
半分ほんとうに必要で半分はジョークという事で申請したのですが本当に付けてくれるとは・・・
品の良い小柄の中年女性で状況がつかめないまま裁判に付き合っていただきました。
信じられませんが本当にさっきの理由でまたヒアリングが延期されました。
その内容を一応、日本語でご説明いただきほんの数十分でしたが彼女には裁判所から報酬が出ます。最後に事情をご理解され僕のビザ期限を知ると・・
「もう、ビザが切れて帰られるのならそのままお帰りになられてわ?」
と意外にも裁判放棄しちゃえば?みたいな会話になったのを驚きました。
要はこの程度の事件でココに留まる必要も日本でのおとがめも無い程の・・・
この1点だけでも日本とは大きな違いですね!
それからLegal aid(訴訟経費扶助)にて弁護士を雇う事が出来ましたので、今後の裁判に関する費用は全て国が負担する事になりました。
よってNZで仕事もなく税金もガソリン位しか払ってない日本人の被告人が大麻裁判を無料で弁護士を雇い続ける事になります。
今回のメイン・ポイントと言いましょうか、NZで大麻関係で逮捕されると・・・
1.即日に保釈される。(ほぼ家宅捜査も来ない)
2.収入も財産も無い場合は国籍・ビザに関係なくLegal aid(訴訟経費扶助)が申請できる。
3. もし明らかに証拠を押さえられて罪を認めればDiversion(社会奉仕活動により刑執行免除)になり刑は無し・・・だが外国人の場合、出入国に影響の可能性あり
全てのケースによって違うのなんとも言えませんが逮捕時に焦らない事だと思います。
NZでは「ノーコメント」はものすごく有効です。警察も証拠がなければ捜査を継続できません。
ついこないだクラブ・メンバーの判決が取り消されました。
起訴内容は
9オンス(1オンス=28g)が彼の運転する車のトランクから出てきた件でした。
彼は警察に止められ免許証を提示、警察の車内チェックを拒み、逮捕後もノーコメントを貫き通しました。
僕ら同様、1回目・2回目と無罪を主張しヒアリングの延長をしている最中に警察によって起訴が取り消されたそうです。
警察の違法捜査の点を弁護士が突いて警察が観念し裁判所へ取り消し依頼をしたとの事でした。
日本とは違い過ぎるので比べてもしょうがないですがNZ大麻事情を生で日本の皆さんにお伝えできればと思います。
そして次回の公判はなんと僕のビザが切れるその日でもある8月31日です。
これから大麻裁判でNZに滞在する必要があるのでビザを延長してくれと申請するつもりです。
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The DaktoryはオークランドにあるNZで最初の会員制カンナビス・クラブです。
オークランドへお越しの際はぜひ
80 Delta Ave. New lynn.
Auckland New Zealand
telephone: 09 948 1049
(写真はダクトリー内の大麻と大麻バスです)
※THC編集部追記
写真にもある大麻バス(CANNABUS)が8月11日から11月11日の3ヵ月間、合法化2010の最終ツアーとして運行されるそうです。このイベントの目的は、NZ全国の国会議員を訪れ、大麻合法化の意見書に署名をしてもらい、11月11日に国会(ウェリントン市)に提出する事だそうです。スゴイですね。
詳しい事はまだこれからだそうですが、インターネットにてツアー中ライブ放送をするそうなので、当サイトにも特設コーナーを作り、NZの様子をリアルタイムで放送します。
また、このイベントの中心人物であるダクトリーの主宰者、グリーン氏にメールでインタビューの予定です。NZでの大麻合法化活動の内容など、お聞きしたいと思っています。読者からの質問も参考にしますので、コレを聞いて!というのがありましたら、メールや掲示板やツイッターでお知らせ下さい。
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