大麻に含まれる化合物が神経細胞の生成を促進するとの研究結果
2010年7月 1日 - ドイツ、ベルリン
ドイツ、ベルリン: ジャーナル "Cell Communication and Signaling (細胞間情報伝達)" で発表された前臨床試験データによると、精神活性作用を持たないカナビノイドであるカナビディオール (CBD) を実験動物に投与した結果、成体におけるニューロン新生が促進されたという。
ドイツ、スイス、メキシコの国際研究チームは、THCおよびCBDの持続的な投与がもたらす空間記憶能力とニューロン新生への影響を調べた。彼らは次のように報告した。「空間記憶能力および成体におけるニューロン新生については、THCとCBDは異なる作用を示した。CBDは空間記憶を阻害せずに、ニューロン新生を活発化した。一方でTHCは空間記憶を減衰させたが、ニューロン新生に影響は与えなかった。」
彼らの結論は次のようである。「CBDがニューロン新生に好ましい影響を与えている事実は、CBDベースの化合物の持つ治療的作用の幾つかを説明できるかも知れない。... この発見は、両者を同時に投与した場合にカナビノイド・システムが記憶能力および細胞可塑性に対して多様な影響を与える事を示唆している。」
より詳しい情報については、NORML副事務局長ポール・アルメンターノ(paul@norml.org)にお問い合わせ下さい。研究報告の全文は、"Cannabinoid receptor CB1 mediates baseline and activity-induced survival of new neurons in adult hippocampal neurogenesis (成人の海馬におけるニューロン新生についてカナビノイド受容体CB1が基礎的および活動誘発的な新生ニューロンの生存率に介在)" の題でhttp://www.biosignaling.com/content/8/1/12にて公開されています。
Source: NORML NEWS
ot Compound Stimulates Neurogenesis, Study Says
July 1, 2010 - Berlin, Germany
翻訳 by PHO
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