ラスムッセン世論調査: 大麻がアルコールよりも危険だと考えるアメリカ人は5人に1人もいない

投稿日時 2010-08-25 | カテゴリ: NORML News

ラスムッセン世論調査: 大麻がアルコールよりも危険だと考えるアメリカ人は5人に1人もいない
2010年8月5日 - アメリカ合衆国ニュージャージー州アシュベリー・パーク

アシュベリー・パーク, ニュージャージー: 世論調査会社ラスムッセン・レポートが全国の1,000人の有権者を対象に電話での調査を行った結果、大麻の喫煙が飲酒よりも危険だと考えている者はアメリカには五人に一人も居なかった。
50パーセントの回答者が大麻はアルコールよりも危険が小さいと答えており、この中の大部分には飲酒の経験があった。全体の17%のみが、この二つの薬物のうち大麻の方が危険が大きいと答えた。

回答者のうち26パーセントは、二つの薬物はいずれも同程度に危険であるとした。

この調査結果を受け、NORML の副事務局長であり著作 "Marijuana Is Safer:So Why Are We Driving People to Drink (大麻の方が安全だ。ではなぜ我々は人々を飲酒に追いやっているのか)" の共著者でもあるポール・アルメンターノは次のように述べた。「客観的に観察できるような殆ど全ての基準から見れば、大麻はアルコールよりも安全である。個々の消費者に対しても、社会全体に対してもそうだ。我々の政府が長年にわたって大麻およびその使用者を『悪魔』のように言い続けている事を考えれば、殆どのアメリカ人がこの真実を認識しているという事は注目に値する(訳注: much less half of America とあるが、それは文脈からして誤りではないかと思われる。それでは「政府のプロパガンダのせいで殆どのアメリカ人が真実を知らない」という意味になってしまう)。理想を言うならば、この国において長らく先延ばしにされていた議論、何故我々の法律はこれら二つの有り触れた薬物のうち危険の少ない方を選んだ者を標的に逮捕、起訴するのかについて、この調査結果は議論の口火を切る事になるであろう。」

回答者らのおよそ2/3を占める大多数は、大麻は煙草の喫煙よりも遥かに危険性が低いとも答えている。

65パーセントの者は、米国において大麻は10年以内に合法化されるであろうと考えていた。

より詳しい情報については、NORML事務局長アレン・セント・ピエール (202)483-5500 にお問い合せ下さい。

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Source: NORML NEWS
asmussen Poll: Fewer Than One In Five Americans Say Marijuana Is More Dangerous Than Booze August 5, 2010 - Ashbury Park, NJ, USA


翻訳とコメント by PHO
悪い報せである。(連邦政府は別として)近年におけるアメリカの大麻寛容政策は、やはり、このような国民世論に支えられていたのだ。Paul Armentano の言う通りである。大麻の有害性を喧伝する政府のプロパガンダは何も日本だけで行われているのではなく、アメリカでも当然行われている。なにしろアメリカが本場なのだ。それにもかかわらずアメリカの国民世論はこの記事の通りであり、では、日本ではどうなのだろう。これは根拠も無い私の予想だが、「大麻の方が酒より安全だ」と知っているのは、全国民の1%も居れば良い方なのではないか?

このまま行けばアメリカ全土で大麻が合法になるのに 10年も掛からないだろう。その時になっても我が国では今と何も変わらず「ダメ、ゼッタイ」だとしたら、これはあまりにも救いが無い。法律の前では、事実はしばしば無力だ。だから私たちは賢く方策を練って、賢く行動して行く必要があるだろう。どうすれば皆が大麻の本当の性質を認識するのか。そして法律を事実と論理に基いた理性的なものにする事ができるのか。苦しい戦いになるだろうが、諦めてはいけない。

THC追記:記事に言及のある「Marijuana Is Safer」は、来年早々に日本でも翻訳が出版される予定です。お楽しみに。





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