ローリングストーン 10月号
Just Say Now なるかマリファナ合法化?
by サル・パラダイス
この6ページの記事から、現在のカリフォルニアで行われている運動の詳細を知ることができます。その運動とは、嗜好品としてのマリファナ合法化です。知ってのとおり、この件で11月に住民投票が行われ、決定されるのです。
この記事から、アメリカの現状は今どこまでいってて、それはどのように成って、そしてこれからどこまでいけるのかってことがよく感じられます。
まあ、あくまでアメリカのですね。今の日本と比べれば、カリフォルニアのそれは1歩も10歩も先に行ってますが。
資金で言えば、この運動の推進力となったリチャード・リーは11月の住民投票を実現させるために130万ドルを用立てましたし、今度の11月の投票に向けて、合法化推進グループは150万ドル(約1億3千万円)集めたいとしています。
それだけあれば、最後の1ヶ月、州全土でTVCMを打つことができるってね。
メンバーもね、ベテランの政治専門家や、環境問題に詳しい弁護士や組合のオーガナイザーらを集めてますしね。
運動の主体も、ドラッグ政策改革者だけでなく、労働組合や人権団体が互いに協力しあう形になってます。
ここでのメッセージは、いまや、合法化はマリファナ常用者の需要を満たすことが目的でなく、州を19億ドルの赤字から救い、何万人もの雇用をカリフォルニアに創出するためだってなってるんです。
民主党のアドバイザーの戦略でね、「人々が恥ずかしがらずに、この案を是認できるように。」ってことなんです。
日本でこれから、この運動展開していく上ですごく参考になりますね。
やはり、議員なんかは、この問題に首を突っ込むのに拒否反応が強くて、どうすればそうもっていけるかってことを考えていかなきゃって思いましたね。
又、医療大麻での下地がしっかりできてるってことはとても大きいですね。カリフォルニアに何百ものディスペンサリーがあって、50万人の患者に処方されています。もう、半ば大麻を規制販売できてて、これからもそれが可能だってこと充分証明できてるんですよね。
まあ、その一方で毎年、カリフォルニア州で実に7万8千人が大麻で無意味に逮捕されてるみたいなんですけど。
不安要因もありますよ。反対派の巻き返しです。このような法案は38年前のカリフォルニアと、ここ10年のアラスカとネバタで否決されてます。
反対派は恐怖をかきたてる戦術を毎回展開してきます。
「マリファナはタバコより50~70%発ガン率が高い。」
「職場でのマリファナ問題を増大させる。」
まったく事実無根ですが、効果的な宣伝文句です。
最近では、ロン・アレンなる黒人伝道師が登場し、「マリファナはドラッグの入り口だ、社会悪の根源だ。」とTVや教会を廻って吼えまくってるようです。
しかし、このキャンペーンでも、合法化賛成派が有利に見えます。
はっきりした人に言わせれば、「少し前までは、マリファナ支持派はイカれた連中でした。今はそれがまったく逆になっています。」
ただ、反対派が大金を投入すれば、この戦いも違ってくるとのことです。
この戦いも結局は金の問題に帰着するというのです。
さて、日本ではどうでしょうか。
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う~ん、なんとかしたいですねえ。
日本でも、合法化運動はこれから現実的側面を帯びてきます。
やはり、推進派がもっともっと力を持たねば。
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おそらく、その1歩踏み出しが、世の中を変えるのです。
今のこの日本の現状ではありますが、私は、この記事に出てくるドラッグポリシーアライアンスのネーデルマン事務局長ほどに楽観的ですよ。
彼は言います。「人々がリードし、各州の議会がそれに従う。そして最終的に連邦議会も認可することになるでしょう。我々は、今、限りなくそれに近いところまできているのです。」
小沢さんがやぶれて管さんが総理続投でがっくりきてる人も多いのかもしれませんが、菅さんなら毎度おなじみアメリカ追随で行けるでしょう。この問題はそれでいいじゃないですか。こないだシュワちゃんにも何事かインプットされただろうし、ねえ、我々も完全にこの流れの中にいるのです。
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