大麻吸引が慢性的な痛みを和らげることが研究で確認された
マイク・メノ(Mike Meno)
2010年9月7日
先週、カナダ医療協会ジャーナル(Journal of the Canadian Medical Association)で発表された研究によると、大麻吸引が慢性の神経痛による苦痛を軽減し、睡眠をも促す効果もあるということだ。
モントリオールにあるマギル大学の研究者は、他の薬では効果を示さず治りにくい痛みを持つ成人ボランティアに、異なる種類の大麻を与えた、とニューヨーク・タイムズ(New York Times)は伝えた。
ボランティアはチタン製のパイプを与えられ、小さじ1/4分の小さな容器に入った大麻を家に持ち帰った。その後、容器を開けてパイプの吸引部に移し替え、火をつけて吸引し、吐き出す前に10秒間肺に煙を留めておくように指示された。
プラシーボと比較してみると、最も高濃度である9.4%のTHCを含んだ大麻が適度の苦痛減少を示すことが明らかになった。(11ポイント中0.7ポイント)。THC濃度の低い大麻との大きな違いは見られなかった。
カナダ医療協会ジャーナルで発表された結論によると、大麻を使用した患者は、プラシーボを与えられた患者と比べ、痛みの平均値が明らかに低く、睡眠も促され不安の値も低かったということだ。
「これらの結果は、大麻吸引が痛みを緩和し、心的状態を改善し、睡眠を助けるという主張をサポートすることになる。」と研究者らは結論付けた。
医療大麻反対派の人からは、薬は吸引するものではないとう主張がよく聞かれる。そして、もちろん、吸引は医療大麻患者を救うための唯一の(あるいは、好ましい)方法ではないのだが、この研究は大麻そのものが医療効果を持つということだけではなく、特に、大麻喫煙にも医療効果があるということを再確認したのである。
訳注:プラシーボ。プラセボとも表記される。日本語では偽薬ともいう。薬理的に影響のないブドウ糖などが成分となり、本物の薬の治療効果を実験的に明らかにするため、比較対象試験で利用される薬。
Source:MPP Blog
Smoked Marijuana Eases Chronic Pain, Study Confirms
September 7, 2010
翻訳 by 愛の大麻戦士ゴブリン
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