2010年10月13日 米国ニュージャージー州 トレントン
ニュージャージー州トレントン:医療大麻支持者たちは保健局により公布された、ニュージャージー州特別医療大麻決議の履行のための条例の草案を非難している。決議の起草者代表を含む支持者たちは、提案されている法案は過度に制限的であり、患者のニーズに応えるものではないと考えている。
提案されている条例案では、州が2011年7月までに、州の許可を受けた患者に対する医療大麻の販売の監督を始めるよう求めている。医療大麻の生産は認可を受けた2箇所の施設に限られる。更に提案されている規則では、大麻の株中に含まれるTHCの濃度が10%以下に制限され、生産できる大麻の品種の数が3品種以下に制限される。
州の認可を受けた更に4箇所の施設で、大麻の販売のみが許可される
患者は1ヶ月当たり2オンス以下の大麻の所持を許可され、大麻の自家栽培や許可を受けた他の患者と大麻を分け合うことは許されない。
認可を受けていない量あるいは品種の大麻を所持した患者は、法により逮捕と刑事訴追の対象のままとなる。
特別医療大麻決議を起草した民主党員の上院議員ニック スクタリは、条例案により州内で計6箇所の医療大麻の栽培と販売の拠点が認可され、州法を大きく変えることになると述べている。
ニュージャージー州NORMLとニュージャージー州医療大麻連合に所属するクリス ゴールドスタインも条例の草案を非難している。彼は用意した声明の中で、「クリスティー政権(訳注:州政権)は、理に適った条例案を創らずに、ニュージャージーの最も病に苦しんでいる州民たちの命を政争の具にしている。」「これらの条例の草案は、医療大麻のより安全な入手経路を切り開くのではなく、障害を増やすだけだ。」と述べている。
保健当局は60日の間に、条例を見直したりパブリックコメントを受け入れたりすることが出来る。
保健局のウェブサイトによれば、患者は11月からこのプログラムへの参加を申し込むことが出来る見込みだ。
火曜日のタウンホールミーティングでの発言で、共和党員の知事クリス クリスティーは、「私だったら(民主党員の前知事が承認した)法案には署名していなかっただろう。」と述べている。
起草案の全文はhttp://www.nj.gov/health/draft_mm.pdfから参照できます。
より詳しい情報については、http://www.normlnj.orgからニュージャージー州NORML、またはhttp://www.cmmnj.orgからニュージャージー州医療大麻連合のウェブサイトをご参照ください。
Source: NORML NEWS
California: 11 Point Shift In Support For Prop.19New Jersey: Patient Groups Castigate Proposed Medical Marijuana Regulations
October 13, 2010 - Trenton, NJ, USA
翻訳とコメント by とら
医療大麻の良さは、異なる品種の大麻の中から患者一人一人の病状(不眠、食欲不振、痛み、ストレス等)に合わせて、相性の良い品種のものを選べるところなのに、3品種からしか選べないなんて馬鹿げていますね。それなら密売人からお気に入りの品種を買った方がマシだってことになりそうですが・・・。
THCの濃度の上限についても同様です。THC濃度が低い大麻でTHC濃度が高い大麻と同じだけの効力を得るには、量を多く摂取しなければならないわけです。そうすると、金と手間と時間は余計にかかるし、喫煙ではタールをたくさん吸うことになるし、患者には良いことないですね。
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