アルコールが引き起こした若者の認知能力障害を大麻が相殺する可能性

投稿日時 2010-11-07 | カテゴリ: NORML News

2010年10月21日 - アメリカ合衆国カリフォルニア州サンディエゴ

カリフォルニア州サンディエゴ: ジャーナル "Studies on Alcohol and Drugs(アルコールおよびドラッグ研究)" に掲載された臨床試験データによると、大麻に含まれる化合物は青年の脳に及ぼすアルコールの悪影響を緩和する働きを持つという。
サンディエゴ、カリフォルニア大学の研究者らは15.7歳から19.1歳までの130名の若者(内65名はそれまでに大量の大麻を使用、残りの65名は大麻の使用経験の無い対照群)を対象に、その認知能力を評価した。彼らの結論によると、大麻には言語学習および記憶能力にアルコールが及ぼした悪影響を緩和する性質が見受けられるとの事だった。

研究者らは次のような事実を発見した。「回帰モデルにより判明した事実は、大麻を使用していない者についてはアルコールの二日酔いの症状が言語学習および記憶能力の有意な低下と結び付いていたが、大麻使用者については、そのような相関性が見られなかった事である。」

彼らの結論は次の通りであった。「この結果は、アルコールを大量に摂取している若者は言語学習および記憶能力の点で劣っている傾向にあり、一方でアルコールと同様に大麻も大量に使用している若者についてはそのような能力低下が見られないとする過去の研究結果を追認するものである。」

2009年に発表された研究結果では、酒を多く飲み、また大麻も喫煙する者は、アルコールのみを摂取する者と比べて脳の白質が受けている障害の程度が有意に低いとされていた。

「深酒をしつつ同時に大麻も使用する者は、深酒のみを行う者と比べて、それぞれ飲酒をしない者と比較した際の能力の差異に一貫性を示さなかった。この事から、大麻にはアルコールに関連した酸化的ストレスまたは興奮毒性細胞死に対し、これを軽減する作用を持つ可能性が考えられる」。その研究で研究者らはこのように結論付けている。

NORML 副事務局長ポール・アルメンターノはこれらの結果について次のように述べた。「アルコールと大麻は人間の脳にとって対照的な効果を持つようだ。エタノールは明らかに身体の健康および細胞の発生に対して有害であり、一方で適量のカナビノイドの摂取は比較的無害である。そればかりか神経防護作用を持っている可能性さえ存在する。」

より詳しい情報については、NORML 副事務局長ポール・アルメンターノ(paul@norml.org) にお問い合わせ下さい。研究報告の全文は "Learning and memory performances in adolescent users of alcohol and marijuana:interactive effects (若者のアルコールおよび大麻使用者における学習および記憶能力: 相互的な効果)" の題でジャーナル "Studies on Alcohol and Drugs(アルコールおよびドラッグ研究)" に掲載されます。

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Source: NORML NEWS
Marijuana May Offset Alcohol-Induced Cognitive Impairment Among Teens
October 21, 2010 - San Diego, CA, USA

翻訳 by PHO





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