2010ニッポンの大麻状況6大トピックス…中途半端な数ですが

投稿日時 2010-12-31 | カテゴリ: 白坂の雑記帳

思えば、山崎さんから、わざと捕まって裁判をやるから援護してほしいという連絡があったのは去年の暮れだった。実刑になっちゃうからヤめといたほーがいーんじゃないの?と言ってはみたが、案の定、やまさんは聞き入れなかった。

やまさんがどこで大麻を仕入れるのか、どのように捕まるつもりなのか、具体的な行為には一切関知しなかったが、それでも、やまさんの戦いを援護することに反対する人たちもいた。やまさんが実行しようとしている違法行為に関与しなくても、何かこっちにまで面倒なとばっちりが来るのではないかと心配した人たちもいたようだ。

山崎さんの裁判では、海外の文献などを書証として提出したが、裁判ではプロの翻訳家による翻訳でなければ通用しないという。ネットで翻訳業者の料金を調べてみたが、とてもじゃないけど負担できない。

と、そこに現れたのが、「マリファナはなぜ非合法なのか?」を翻訳した三木さんだった。このような裁判に関わっていることで、何か不都合があるといけないと思い、敢えてあまりお名前を出さずにいたのだが、山崎さん裁判における法令違憲の主張は、三木さんの協力がなければできなかった。
大麻の科学的事実に関する書証は検察の不同意でひとつも採用されなかったが、当初は「大麻は悪いものです」と言っていた国選の原弁護士は資料を読んで事実を知り、認識を改めて下さり、弁論では、不採用になったハズの書証から多くを引用し、最高裁判例は現在の知見と乖離していることを具体的に論証した。

改めて三木さんにお礼を申し述べると同時に、読者のみなさんには、一家に一冊「マリファナはなぜ非合法なのか?」 ということでお願いしたい。
三木さんが翻訳している本、面白そうなのがたくさんです。嘘だと思ったら下のリンク先を見てごらん。

・三木直子さん翻訳(amazonにある作品群)

さて、そーゆーことで、今年も終わるわけですが、個人的に記憶に刻んだ出来事を並べてみます。

1,大麻報道センターも頑張った

  • 山崎さんの裁判を可能な限り支援した。
  • 不正アクセスでサイトを破壊されたので、はるくさんやマリファナさんの多大なご協力で復旧したのを機に、「大麻取締法変革センター」改め「大麻報道センター」として再起動した。
  • PHOさん、とらさん、ゴブリンさん、にしさんたち、翻訳ボラの協力で、NORMLが伝える主要なニュースは全て日本語で日本社会に流すことができた。(翻訳ボラは現在も大募集中です。)
  • 複数のテキスト入力ボラの協力で、山崎さんからの手紙や裁判資料をある程度伝えることができた。(まだテキスト入力ボラも募集中です。)
  • タカさんの提供でTHCオリジナルのシルバーアクセサリーの販売が始まった。
  • POPさんの提供でヘンプアクセサリーの販売も始まった。
  • カンナビスト関西主催の大阪マーチに出展した。来年は東京マーチにも参加したい。
  • THC福岡県委員会幹事でもあるオダさんの尽力で、THC主催のイベントを初めて開催することができた。この音楽イベントは毎年開催する予定。
  • 「NPO法人 医療大麻を考える会」主催のシンポジウムに企画から参加し、他団体の面々と円卓を囲んで対話することができた。手伝って下さったみなさま、ありがとうございました。
  • まさるさんの申し出によって地域委員会の展開が具体的に始まった。各地で自分のできることに取り組む人が増えることで、大麻への偏見が改善し、大麻で逮捕されないニッポンに近付く。(あなたの都合のいい地域で街頭活動と懇親会を開きませんか?)
  • 「大麻報道センターニュース」の発行開始。地域委員会の展開と平行して、置いて頂ける店も増加中。
  • ミオさんのご協力で「大麻報道センター英語版も復活した。
  • これもミオさんのご協力によって「検証:ダメゼッタイ」も復活した。
  • サムライ・シーズさんの寄稿により、ニュージーランドで大麻所持容疑で捕まった場合の具体的な流れ、またニュージーランドでの大麻合法化運動のリアルタイムなレポートを発信することができた。
  • カリフォルニア州オークランド在住で、自ら医療大麻を使用し栽培ライセンスも持つ麻生しげるさんの協力で、Prop19の現地レポートを発信することができた。
  • 来年への布石として、主要政党と、衆参の厚生労働委員会を構成する全議員に「要望書」を送付した。
  • 2,山崎裁判一審判決での判例封じ

    3,森山さん(大麻草検証委員会)の登場

    4,「医療大麻」の顕在化・「NPO法人 医療大麻を考える会」設立

    5,マスコミの論調変化

    6,根岸さん(420Japan)の組織横断的な活躍

    以上、このまま新しい年に突入し、多くの人たちと力を合わせ、2011年は大麻取締法問題を国会マターに持ち込みたいと企図しています。

    来年はぴょんぴょん行こうぜ。
    よいお年をお迎え下さい。





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