by サル・パラダイス
週刊ダイヤモンド12/25・1/1号
総予測2011 53ドラッグ問題
終わりなき「麻薬との戦い」目下注目を集める新手法
メリー正月!
この記事、ぼくらみんなに希望を与えるとってもすばらしいものなのです。
これは前ブラジル大統領カルドーゾ氏による特別寄稿なんですが、THCのポリシーにも合致していると思うし、昨年の状況からみても、もう世界は間違いなくこのように動いていると思われます。
タイトルの新手法には「大麻の合法化」と入ります。
この手の今年を予測する特集てのは、年末から新年にかけたこの時期の毎年発売されてますが、週刊ダイヤモンドのこの号は、経済、政治、国際、産業、社会と多岐にわたって107つの話題を扱っています。その中でドラッグ問題は53番目。
経済なんてのは、さすがに今年のは厳しい感じはします。エコ減税の効果がなくなるのでダウンという感じなんでしょうね。なんか、後半から持ち直すなんてよくわからん根拠のもあいかわらずありますが。大前研一氏のはわかりやすくて、日本はもう駄目だから若者は海外へ行きなさい。ベトナムとか新興国がいいですよ。って、それはそうだけど、オレから見るとまだ拡大しなきゃダメですかって感じ。それよりも、湯浅誠氏の言うように、今まで会社が大部分を担ってきたんでしょうが、政府がもっと社会福祉に力を入れて縮小経済の中でも生きてける環境をつくりましょうというようなのがいいなあ。
なんか、世界はここへきて今までの拡大資本主義がほんとに正解なんだろうかと疑問を持ち始めたように思います。物質的に満たされることが目標でほんとに幸福へとつながっているのだろうかと。
それに合わせて、年金、農業、医療、地方経済、家族、社会、法律、いろんなことのおかしな、今までは疑問に思わなかったような問題が表面に現われてきていると思います。
これからは、それらはほんとに人々の幸福につながっているのかと考えて、一旦白紙にして制度として再構築する時期にきてるんじゃないでしょうか。
ドラッグ問題もまたしかりです。
カルドーゾ氏は言います。
『麻薬との戦いは負け戦だった。2011年は、「公衆衛生」「人権」「良識」に基づく新たな麻薬対策の政策パッケージを追及するため、懲罰的なアプローチに別れを告げる年となる。』
彼のいるラテンアメリカは、長年麻薬取引に絡む暴力と腐敗が、民主主義に対する大きな脅威となっており、麻薬ギャングの抗争で何千人もの人が死んでいます。
『麻薬は確かにいけないものだろうが、いつの世界にも存在している。ただ、麻薬使用を抑圧するのでは無く、予防、治療を重視する政策を推進し、制圧処置の対象を真の敵、組織犯罪に向けるべきだ。』
ねえ、まさにそのとおりでしょう。
成功例としてポルトガルとスイスをあげています。
どちらの国も個人的な使用を目的とした麻薬の所持を合法化した結果、麻薬消費の爆発的な拡大は起きず、治療を求める人の数が増え、全体としての麻薬使用は減少している。
さて、ここで「大麻の合法化」です。
大麻のもたらす害はアルコールやたばこの害と、最悪の場合でも同程度であるとの証拠はますます増えてるという。さらには、大麻の使用に関連する損害のほとんどは、大麻使用者の無差別な投獄から、麻薬取引に伴う暴力・腐敗に至るまで、現行の禁止主義的な政策が招いた結果であると断言しています。
したがって、ゆえに、つまり、これからはね、大麻問題を刑事司法システムの中での裁きとするのでなく、各自の判断での使用を尊重し、政府としては、健康問題として対処せよという感じかな。
大麻なんぞ健康に大した害もないものにこれ以上政府、国民を巻き込んでの紛争なんかやめにして、ギャングの資金源とすることもやめて、もっと現実的路線を進みましょうってね。
こういう記事が、近未来の予測として日本の主要経済誌に載るわけですよ。欧州、南米はもうこういう方向で動いています。日本がお手本としてるアメリカも方向的にはこうです。
つまりは結論はもう決まってるのです。
あとは、早くやるかどうか。今までのように日本だけ鎖国してるかのごとく無視はできんのです。
ラテンアメリカをみればわかるとおり、メキシコで合法化されれば、ギャングはアメリカやブラジルとか周辺国へ行くわけです。それがグローバル経済っていうもんでしょう。
政治やマスコミがボケボケ動きが遅いなら、我々が導いてやらなければね。がんばりましょう。
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