友人Eさんの傍聴記

投稿日時 2005-02-09 | カテゴリ: MHさん裁判

<2005年2月8日 高松高裁>

ついに裁判の日がきました。

車を飛ばし五分前にぎりぎり到着。法廷に入ると弁護士とまず目が合い会釈を交わしました。弁護士の反対側に検事がいました。高裁専用の検事と聞いていたのでお年を召した頑固そうな方を想像していましたが若くてお笑いのアリとキリギリスの小さい人に似た人でした。後は書記の人と思われるPCを前に座っている人が二人、裁判官の座るところの一列前の両脇にいました。さすが高裁となると傍聴席も100人は座れそうな広さでおもおもしい空気がただよっていました。

傍聴席には予想はしていましたが誰もいなかったので一番前の真ん中の席に座ると記録係の人にそこは記者席ですからずれてくださいといわれたので仕方なく右の列の一番前に座りました。


しばらくするとM君が刑務官二人に連れられて入ってきました。なにか自分のことのようにどきどきしてきました。 少し緊張している顔をしていましたが、顔色もよく一時期よりは元気そうでした。

M君は裁判官の正面の席に刑務官二人を両脇にすわりました。こちらに気づいたのかちらりと後ろを振り返ったので目が合いましたが、刑務官に気を使ったのかすぐ前に向きました。

ついにこの日が来たねM君。一審が終わってから色々あったけど何とか形になることが出来てよかった。今日はねじまがった日本の仕組みにおもいっきりうっぷんをぶつけてやりましょう。

とか思っていると僕たちだけと思っていた傍聴席に二人の男性が座りました。よかった。M君もずいぶん励みになることでしょう。ありがとうです。

しばらくして最上段の扉が開き裁判官が入ってきました。さすが高裁、裁判官が3人もいました。すぐに一同起立して一礼、いよいよ裁判が始まりました。


まずは本人確認をし、検事、弁護士ともに主意の確認をし、証拠資料の提出をしました。

検事の有害性の立証に対する回答のとき、弁護士がまだ資料がそろってなく次回にと言ったところ、裁判官は今回で終わらすつもりだったらしく、いやそうにしていましたが、弁護士が何とかクリアしてくれました。もし今回だけで終わるようなことになれば、今まで応援してくれた方やM君が戦おうとしている気持ちや努力を全然出せないまま結審となるとこでした。それでは悔しすぎます。よかった、よく耐えてくれました。次回につながった、ありがとう藤沢さん。と心で何回も唱えました。

そしてすぐ弁護人のM君への被告人質問が始まりました。がんばれM君ここからが勝負だ。言いたいことゆってやれ。

まずは、一審で検察が言っていた致死量があるとか、最高裁判例から始まりました。

この時のために独居房に入ってまで集中して考えていたはずですが、M君、緊張しているのかうまいこと言葉が出て来ない様子でしたが、次の有害性の根拠のなさや、覚せい剤と同様に規制され、刑が厳しすぎるといった事を述べているうちにだんだん調子が上がってきました。

そして最後に、禁止されているのでもうしないが、生活を立て直し、大麻についての運動はやっていくということで閉めました。

途中裁判官を見ると一人はずっとなぜかにやけていましたが、後の二人は無関心というか、なんと言うか。

「ちゃんと聞いてる、あんたたち」

と怒鳴ってやろうかと何回も思うような印象でした。心のこもった裁判官はいないのかしら。

次に検察の質問が始まりました。

音楽が好きか?大麻がなければ音楽できないか?吸って車に乗るか?とか、だらだらくだらんこと聞くなって感じでした。

もちろん大麻と音楽は相性バッチリだけど、無くても出来るのかとは失礼な事を聞く人だ。本当に。自分に言われているように腹立ってきました。

それから有害性の話になりマニュアルのような質問が始まりました。

M君は何度もどもりながらも有害性の意見には根拠が無く、大麻推進の意見は化学的根拠等の裏付けや有用性がいくらでも存在する事をがんばって答えていました。

しかし検察は質問をしておいてM君が答えるとそれには何も言わずまた次の質問という風にこなしているだけでした。

結局検察も裁判官も国の人というのは公務員でしかないという事をつくづく感じました。争っているのだからもっと熱くなりましょうよ。けど実際はこんなもんなのですかね。くそー、って落ちていても仕方が無い。とりあえず次に繋がったしこれからだ。がんばろうM君。


次回裁判は3月15日。時間の許す方はぜひ傍聴に集まってください。

今度は多くの方々にも協力していただける予定で、最強のサポート体制で臨むことが出来そうです。必ず面白くなるでしょう。M君も自分のことも含め、これからの未来に続く様にがんばっていきます。

マニュアルどおりの裁判をさせないため、検事、裁判官を緊張させるため、出来るだけ多くの人が集まることがこれからの明るい未来に繋がっていくことと思います。

M君の応援、よろしくお願いします。






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