癲癇の実験動物モデルにおいて大麻に含まれる成分が抗痙攣作用を示す

投稿日時 2011-02-20 | カテゴリ: NORML News

2011 年 1 月 20 日 - イギリス、レディング

イギリス、レディング: "Seizure: The Journal of the British Epilepsy Association (発作: 英国癲癇学会ジャーナル)" に掲載された前臨床試験データによると、向精神作用を持たないカナビノイドである CBD(カナビディオール)を投与することで、発作の発生率およびその重症度を有意に減少させる事ができると判明した。

英国、レディング大学薬学部の研究者らは二体の齧歯類発作モデル、急性ピロカルピン側頭葉発作モデルとペニシリン部分発作モデルを用いて、それらに対する CBD(投与量 1, 10, 100mg/kg)の抗痙攣作用を評価した。発作の状態はビデオ録画し、モデル毎の発作重症性尺度を用いて判断を行った。

研究者らは次のように報告した。「どの投与量の場合でも CBD はピロカルピンにより引き起こされた最も重篤な発作を起こす動物の割合を有意に減少させた。ペニシリンモデルにおいては、CBD の投与によりどの投与量でも発作を全く起こさない動物の割合が増加した。CBD (100mg/kg) を投与した場合には最も重篤な発作を起こす動物の割合が減少、中程度の発作における重症度も減少し、また死亡率の減少傾向も強く見られた。

彼らの結論は次の通りである。「これらの実験結果は CBD の持つ抗痙攣作用についての分析結果を拡張するものである。向精神作用を持たないとの報告がある事からも、この結果は CBD が様々な程度におけるヒトの癲癇(てんかん)に対しての治療薬の候補となる可能性を強く支持するものだ。」

2004 年にジャーナル "Neurology (神経学)" に掲載された調査結果によれば、癲癇患者の全体の 21 パーセントがその前年に大麻を使用しており、使用者の大多数が癲癇の発作に対して有益な効果があった事を報告していた。

より詳しい情報については NORML 副事務局長ポール・アルメンターノ( paul@norml.org )にお問い合わせ下さい。研究報告の全文は "Cannabidiol exerts anti-convulsant effects in animal models of temporal lobe and partial seizures (側頭葉発作および部分発作動物モデルに対しカナビディオールの示す抗痙攣作用)" の表題で "Seizure: The Journal of the BritishEpilepsy Association (発作: 英国癲癇学会ジャーナル)" に掲載されています。

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Source: NORML NEWS
Pot Compound Exerts Anticonvulsant Effects In Animal Models Of Epilepsy
January 20, 2011 - Reading, United Kingdom

翻訳 by PHO






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