NORMLレポート更新:大麻の治療目的使用に関する約200の研究をレビュー

投稿日時 2011-03-04 | カテゴリ: NORML News

2011年1月13日 アメリカ合衆国ワシントンDC

ワシントンD.C. ー NORML(訳注:全米大麻関連法改革機構)は、今週、一般向けの総合的なガイドブック「大麻およびカンナビノイドの新しい臨床応用 ー 最新科学論文レビュー」の第4版を公表した。

2011年向けに更新、改訂された今回の報告では、新たに発表されたおよそ200の科学論文について検証している。掲載されている論文は、19種の疾患に対する臨床的な治療と管理における、大麻とその成分の安全性と効能について評価する内容だ。取り上げられた適応症は、アルツハイマー病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、慢性痛、真性糖尿病、繊維筋痛症、各種胃腸疾患、神経膠腫および各種癌疾患、C型肝炎、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染症、高血圧症、失禁、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)感染症、多発性硬化症、骨粗しょう症、掻痒症、関節リウマチ、睡眠時無呼吸症候群、トゥレット症候群となっている。

今回の報告の筆頭著者であるNORML副理事長ポール・アルメンターノは言う。「この報告で取り上げられた適応症は、その症状に大麻の治療的な使用が有効かという問い合わせが多かったものです。その多くは、大麻療法で緩和される可能性があります。症例の中には、臨床および臨床前のデータから、入手可能な他の薬剤よりもカンナビノイドが効果的に症状の進行を抑えることが明らかなものもあります」

また今回の更新では、整骨と医療大麻が専門のダスティン・スラク博士が、主に内因性カンナビノイド系の重要性と、精神的および生理的な健康維持における役割について語るコラムも新たに掲載されている。

スラク博士はコラムの中でこう述べている。

「大麻とカンナビノイドについての最新の科学を調べ上げていくなかで、常に明らかなことがあります。それは、機能的なカンナビノイド系がわれわれの健康に不可欠であるということ。母親の子宮壁への胚着床から、養育と成長、外傷に対する反応まで、内因性カンナビノイド系は、目まぐるしく変わる、ますます厳しい環境の中で私たちが生き抜くための手助けをしています。このことがわかった時、ある疑問が浮かびました。人は、大麻を補うように摂取することで、それぞれのカンナビノイド系を強くすることができるのではないか。症状を治癒するとか、病気自体を治療するとかいうよりも、大麻によってわれわれに生まれつき備わっている器官系が刺激され、病気を予防し、健康を促進することができるのではないか。今のところ、その疑問に対する私の答えは "Yes" です」

本報告の全文は、以下NORMLのサイトでご覧いただけます。
http://www.norml.org/index.cfm?Group_ID=7002
印刷版は、近日中にご購入可能になります。本報告第3版の印刷版は、大量購入の方々向けに割引価格にてご提供予定です。

詳しい情報は、NORML副理事長ポール・アルメンターノ(paul@norml.org)まで。
また、大口発注についてのお問い合わせは、Sabrina@norml.org まで。

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Source: NORML Blog
Updated NORML Report Reviews Nearly 200 Studies On The Therapeutic Use of Cannabis
January 13, 2011 - Washington, DC, USA

翻訳とコメント by bongyo
筋萎縮性側索硬化症の患者で医療大麻合法化運動家のキャシー・ジョーダンさんは、1986年に同病を発症し、現在も存命だ。化学療法のどんな手を尽くしても患者のほぼ半数が発症から5年以内に亡くなると言われている中、カナビスの使用で20数年もの間生きながらえている。(参考までにドキュメンタリーの一部・・・http://www.youtube.com/watch?v=LUECSQmp4OU&feature=youtube_gdata_player

まだ面識はないが、私の友人の友人が少し前にこの病を発症し、病状が急速に進行しているらしく、つい先日わたしはその共通の友人を通して医療大麻の情報について尋ねられた。その方には奥さんと小学校低学年の子どもさんがいて、藁をもすがる思いで相談されたのだろう。
日本語では公平な医療大麻の情報はほとんどない。僕にできることと言えば、海外の事情を紹介して、必要あれば訳させてもらうだけ。しかし、医療大麻合法の国でサービスを受けられたとしても、この難病には一時的な体験は気休めにしかならないだろう。有効な化学療法はない。日本では大麻の有効性を研究することも禁じられている。危害も副作用もほとんどない天然の薬草を問答無用に取り締まるわが国の生存権、幸福追求権は一体どこにある?
身近に体験してますます考えさせられた。





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