2011年2月3日 イスラエル エルサレム
イスラエル エルサレム: 「心臓血管治療学」誌に掲載された科学論評によると、大麻中の有効成分は、心臓血管系に作用し、不整脈や虚血などのいくつかの心臓血管疾患の治療に有望である。
イスラエルのハダッサヘブライ大学医療センターと米国ボストンのマサチューセッツ総合病院の研究者らは、カンナビノイド(訳注:大麻に特有の成分)とカンナビノイドが心臓血管の病変に与える効果について、前臨床データの評価を行った。
「エンドカンナビノイドシステムは心臓血管系において生理学的な役割を担っている。エンドカンナビノイドシステムは心臓の炎症過程の調整に関わっており、血流力学的なホメオスタシスとリズム制御を担っている。そのため、カンナビノイドが心臓血管疾患の進行に変化を与える治療機会を持つことは意外なことではない。このことは、カンナビノイドシステムを活性化することで虚血性損傷や不整脈が抑制されるというエビデンスが存在する、虚血再かん流損傷に当てはまる。また、いくつかの研究がカンナビノイドの潜在的な不整脈治療剤としての特性を示唆している、リズム制御メカニズムにも当てはまる。心不全についても同様である。」と研究者らは報告している。
「複数の心臓血管の病変に与えるカンナビノイドの潜在的な効果のエビデンスは、複数のヒトの介入研究から得られたカンナビノイドの安全性データとともに、大麻の生物種間での有効性を明らかにしヒトでの臨床試験の段階へと進むべきであることを示している。」と著者らは結論を下している。
詳しい情報については、(paul@norml.org )からNORML副理事ポール アーメンターノまでお問い合わせください。研究の全文は、「心臓血管治療学」誌中の「心臓血管疾患の治療におけるカンナビノイドの臨床使用の可能性」を参照ください。
Source: NORML NEWS
Marijuana Compounds Hold Promise In Treatment Of Cardiovascular Diseases
February 3, 2011 - Jerusalem, Israel
翻訳 by とら
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