ニュージーランドの「東北地方太平洋沖地震」報道

投稿日時 2011-03-18 | カテゴリ: ニュージーランドから サムライ・シーズ

サムライシーズ
(ニュージーランド在住)

ニュージーランドでは、「地震から1週間、未だに被害の全容把握には至ってない様子」といった報道もあるが、そりゃそうだろう、地震だけでなく津波、更には原子炉から放射漏れ。
ニュージーランドも当初、同じ地震被害国として早期にレスキュー隊を派遣した国だ。
しかし日本は地震被害よりも2次3次被害の方が深刻で連日ここニュージーランドでも報道されている。

写真は以下の記事から抜粋したもので放射能漏れの重大さが伝わってくる。
Japan crisis: Radiation levels begin to dip - NZ Herald Videos

記事の内容は昨夜17日の福島第3原発への放水について書かれている。
夕方の警察放水車による失敗、その後、自衛隊による3tもの海水注入。
午前中のヘリで上空からの放水などでわずかながら温度が下がったと伝えている。

その他にも東電広報の話や、「状況は依然として深刻だが、この作業によってプラントの状態が大幅に悪化してはいない」とするIAEAの見解、被害者数の増加についても触れていた。
・・・・が日本の政府の対応については書かれていない。

今回、海外メディアの着眼点はなんといっても日本の国民性であり一般市民であろう。
なにがあっても諦ず、状況に応じて冷静に思慮・行動し助け合い文句を言わない。
皮肉にもこの大惨事により世界での評価を高める日本人のひとりひとり。
この名もなきヒーロー達の見えない努力と底力によって時間かかれど復興するであろう。

今回の度重なる災害の中で最も不幸だったのは今の総理大臣が任期中に起こった事だろう。
独裁政治が次々と民主化していく中、リーダー不在の日本を嘆くばかりである。

哀悼
今回の災害による被災者と日本に居る方々へ

どうかこんな時はみんなで力を合わせて乗り越えて下さい。
疲れた時はみんなで一緒に休んで笑い話でもして気を楽にして下さい。
しあわせの煙を焚き廻すのも時には助けになるでしょう。

和をもって尊しと成す

僕が大好きな言葉です、こんな時にこそ大いなる和の魂が大事だと思います。

平成23年3月18日
ペンネーム SAMURAISEEDS


[THC編集部注]
サムライシーズさん紹介のサイトの別の記事の動画では、国際救助隊が瓦礫のなかを捜索する様子だけでなく、その作業の帰結として、仮設遺体安置所の中の様子も映されている。日本のマスコミも遺体が並べて安置されている様子を映像として伝えているのだろうか。

Rescue teams in arduous conditions
8:02 AM Friday Mar 18, 2011





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