押収された大麻のサンプルにおける平均CBD濃度が低下傾向にあるとの調査結果

投稿日時 2011-03-24 | カテゴリ: NORML News

2011年2月10日 - アメリカ合衆国カリフォルニア州サンタモニカ

カリフォルニア州サンタモニカ: カリフォルニア州において捜査機関に押収された5,000を越える大麻のサンプルについて行われた調査結果によると、カナビノイドの一種であるCBD(カナビディオール)の検出量が低下傾向にある事が判明した。この調査結果はジャーナル "Drug and Alcohol Dependence (ドラッグおよびアルコール依存)"の Web サイトに掲載された。

サンタモニカのランド研究所の研究者らは、カリフォルニア州において1996年から 2008年の間に押収された大麻のサンプルに含まれていたTHCおよびCBD濃度の平均値の推移を調べた。彼らの報告によれば、その期間中に平均THC濃度は上昇しており、一方でCBD濃度は低下していた。

「1996年の平均THC濃度は4.56%であったが、2008年には11.75%まで上昇している。その上昇率は国境地帯(1996年の4.52%から2008年の6.84%へ)と比べて非国境地帯において顕著であった(1996 年の 4.18% から 2008年の13.95% へ)。CBD についてはこれとは反対の傾向が見られた。CBD濃度の平均値は1996年には0.24% であったものが2008年には 0.08% まで低下していた。」

論文の著者らは、押収されたサンプルにおける CBD 含有率の低下傾向は「生産者らが CBD よりも THC をより多く生産するような品種を選んで使用している」為に起きているのではないかと考察している。

カナビディオールは精神活性作用を持たないカナビノイドであり、THC の持つ精神活性作用を和らげる効果を持つと信じられている。これまでに行われた前臨床試験の結果からは、この化合物は数々の病気の症状を治療すると共にそれらの病気の経過に変化を与えることが実証されている。ジャーナル "Trends in Pharmacological Sciences (薬理学の動向)" に最近掲載された報告によれば、CBD は12種類を越える独立の治療的性質を持っているそうだ。これには抗癌作用、抗糖尿病作用、抗癲癇作用、抗菌作用などが含まれる。

ここ数年では、限られた一握りの生産者のみが「CBD の豊富な」品種の大麻(CBD が4%以上と定義)を医療大麻市場に向けて特別に栽培し始めている。それらの品種についての情報、CBD 含有率、一般の入手可能性についてはhttp://www.projectcbd.com/ から得る事ができる。

より詳しい情報については NORML 副事務局長ポール・アルメンターノ( paul@norml.org ) もしくはカリフォルニアNORML コーディネーターのデイル・ギーリンガー (415) 453-5858 にお問い合わせ下さい。調査結果の全文は"Heterogeneity in the composition of marijuana seized in California (カリフォルニアにて押収された大麻に含まれていた化合物の不均一性)" の表題でジャーナル "Drug and Alcohol Dependence (ドラッグおよびアルコール依存)"に掲載されています。

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Source: NORML NEWS
Median CBD Potency Decreasing In Confiscated Marijuana Samples, Study Says
February 10, 2011 - Santa Monica, CA, USA

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