基本情報

投稿日時 2011-03-30 | カテゴリ: 大麻とカンナビノイド

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大麻草(カンナビス)はマリファナと呼ばれることもあり、中央アジアが原産であるが、今日では世界中で栽培されている。アメリカでは規制物質とされ、スケジュール I 物質(乱用される可能性が高く、医療目的の用途が知られていない薬物)と分類される。大麻草からは、カンナビノイドと呼ばれる向精神性化合物を含む樹脂が採れる。カンナビノイドが最も高濃度で集積されるのは、雌株の花である(1)。植物学的には、大麻草は研究が難しい植物である。これは大麻草が、多種多様な気候や環境の中で栽培され、植物としての標準化がされていないためである。医療大麻に関して行われる臨床試験はわずかである。アメリカ食品医薬品局(FDA)は、いかなる病状の治療に関しても、大麻草の使用を認めていない。アメリカで医薬品の臨床的な研究を行うには、研究者は FDA に治験新薬の申請書を提出しなければならない。

医療大麻は癌患者に対し、制吐作用、食欲増進、鎮痛、安眠促進などの効果をもたらす可能性がある。使用傾向に関する有効な調査結果は存在しないが、癌患者の治療にあたり、医療大麻を処方している医師らは、主に症状緩和の目的でそれを行っている模様である。

カンナビノイドは、カンナビス属(カンナビス・サティバ・エルとカンナビス・インディカ・ラム)に見られる一連のテルペノフェノリック化合物(terpenophenolic compounds)である。この略説は、癌患者の治療、また癌およびその治療薬による副作用を患う人の治療における、カンナビスとカンナビノイドの果たす役割について検証する。

参考資料
1. Adams IB, Martin BR: Cannabis: pharmacology and toxicology in animals and humans. Addiction 91 (11):
1585-614, 1996.[PUBMED Abstract]

[翻訳元ページ]
http://www.cancer.gov/cancertopics/pdq/cam/cannabis/healthprofessional/page2





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