山さん裁判 大麻と裁判官の世にも奇妙な物語(2)

投稿日時 2011-05-30 | カテゴリ: サルパラダイスの読み

サル・パラダイス

彼らは、ダメセンの責任者らを証人として法廷に呼ぶことを裁判官に要請します。
「マサラ」悪を法定の場で証明してみてくれというのです。
裁判官はこれを拒みます。彼らにその証明はできないという理由です。
驚いたことに裁判官はダメセンが、つまりは日本国政府が「マサラ」が悪であるという証拠を持っていない事をあっさり認めたのです。
そして、白坂はんがこれまでの熱意でもって積み上げてきた「マサラ」無悪の数々の資料、そして、山さんが自分の生活を通して「マサラ」と付き合ってきた中でのこれが悪ではないという強い確信、それらを完璧に汲みあげた正義に燃える若き弁護士がまとめた弁論が裁判官に提出されます。
さあ、いよいよ、裁判官の判決です。

さて、「マサラ」悪のよりどころを持たない者が、このような完璧な弁論に対して、どのような反証ができるのでしょうか。
それは、驚くべき形で行われました。

弁論の中で都合のよい箇所だけちょん切って、自分の結論に強引に結びつけたのです。
「海外の最新の科学者による検証では、「マサラ」は体にいいとはいえないが、アルコールやたばこほどの害はない。」と弁論があれば、反証として、「このように海外での最新の検証では「マサラ」は体にいいとはいえないとなっており、依って被告を無罪にする理由は無い。」

「「マサラ」には以前不明な点も多いが、現在医学界ではガン、多発性硬化症、エイズ等の治療で有効な結果を出している。」と弁論があれば、「このように「マサラ」には以前不明な点も多いとあり、ただちに「マサラ」を認めるわけにはいかず、依って被告は有罪である。」などと反証してみせる。

これはなんでしょうか。「バカの証明」でしょうか。
何の準備もしないで、相手が出してきた料理に塩だのコショウだのちょちょっとふりかけて、「どーだ、オレの料理の方がうまいだろう。」などとやるプライドも何もないバカげたコックはおりません。

いいですか、ちょっとここでもう一度ふりかえります。
1、「マサラ」は悪とされています。
2、そのため、「マサラ」を手に取っただけで、毎年多くの日本国民が牢屋に入れられています。
3、山さんは「マサラ」を常に食していて、社会に対して迷惑もかけず、健康に過ごしておりました。
4、日本政府は「マサラ」が悪いという証拠を持っていませんでした。
5、山さんは白坂はんの力を借りて、裁判官に、自分の経験と世界の最新の「マサラ」事情をまとめて提出し、無罪を訴えました。
6、裁判官は、なるほどわかった「マサラ」はそんなに悪くないんですね。でも、ほらここ見て、完全に体にいいとなってないし、まだわかってないこともあるってあるよ。

だから、山さん刑務所に行ってくださいとなりました。

ってことは、これはエンドレスですか。そんな完全な食品なんてないもん。
つまりね、そこに「マサラ」でなくて「グリコポッキー」といれてもいいんですよ。
あるいは、「コカコーラ」といれてもいいですよ。

「グリコポッキー」は完全に体にいいわけではないし、まだわかっていないこともある。依って、被告人は刑務所に行きなさい。
これが、現在牢屋に入っている、過去に牢屋に入った、これから牢屋に入れられる人々の入れられる根拠ですか?
バカチンポ

こういう事件にこそ、裁判員制度を採用してはどうですか。
この内容なら12人中、12人が無罪をいいわたしますよ。
つまりね、裁判官、あなたはそれほどまでに信用できないですよ。

(つづく)





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