大麻の吸引が線維筋痛の患者に有益であるとの研究結果

投稿日時 2011-06-04 | カテゴリ: NORML News

2011年5月19日  スペイン バルセロナ


スペイン バルセロナ:PLoS(科学に関する公共図書館) ONEジャーナルのオンライン版に発表された症例対照観察研究の結果によると、大麻の使用は、線維筋痛の様々な症状に対して、痛みや筋硬直の軽減をはじめとする有益な効能をもたらす。線維筋痛(FM)は、筋骨格の痛みと疲労に関連した慢性疼痛症候群である。線維筋痛の症状は、従来の薬剤ではコントロールが困難である。

スペイン バルセロナのデル マー病院デ レセルカ研究所の研究者らは、線維筋痛患者における大麻使用の効果を、大麻を使用していない線維筋痛患者と比較することで評価した。研究には28人の大麻使用者と非使用者が参加した。

著者らは以下のように報告している。「大麻を使用した患者は、痛みが軽減しただけでなく、線維筋痛に関連するほとんど全ての症状が改善し、大麻使用により症状の悪化を訴えた者は一人もいなかった。・・・VAS{Visual Analogue Scales(訳注:人間での痛みの主観的強度評価法)}評価により、大麻の自己投与の前と2時間後の比較では、痛みの軽減、筋硬直の軽減、リラックス、眠気、幸福感が有意に観察された。」

調査において、大麻使用者は非使用者と比較して、高いメンタルヘルスの総合スコアも示した。

研究者らは以下のように結論付けている。「今回の結果は、過去に得られたエビデンスとともに、線維筋痛の症状に対するカンナビノイドの有益な効果を裏付けているようだ。線維筋痛に対するカンナビノイドの有効性と、カンナビノイドとストレス反応システムの間の病態生理学における関係性に関して、さらなる研究がなされるべきだ。」

詳しい情報については、paul@norml.org からNORML副理事ポール アーメンターノまでお問い合わせください。研究の全文は、「線維筋痛患者における大麻使用:症状の緩和と健康上の QOL(クオリティ オブ ライフ)にもたらす効果http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3080871/?tool=pubmedから無料で参照できます。

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Source: Media Awareness Project
Inhaled Cannabis Beneficial For Fibromyalgia Patients, Study Says
May 19, 2011 - Barcelona, Spain
Author: Jacob Sullum

翻訳 by とら





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