山崎さんの致命的勘違いのことなど

投稿日時 2011-07-27 | カテゴリ: 白坂の雑記帳

山崎さんの裁判は、残念ながら、大麻取締法の問題点を通じて、司法の機能不全、つまりは三権分立の機能不全、民主主義の機能不全を、改めて白日の下に証明する結果となりました。最高裁自らが「司法の独立」に改めて死刑を宣告したようなものでしょう。
最高裁決定に対する山崎さんの「異議申立」と「追加分」と「私信」を掲載しましたが、そこに書かれているように、山崎さんはハンストに突入しているようです。そして、その行為を、「即身成仏」と表現しています。

山崎さんは「私信」の部分に「ここまで一方的に裁判の不当性が露になったこともこれまでになかったろう」と書いていますが、これは山崎さんの大いなる致命的勘違いです。
山崎さんは、当サイトでレポートしているこれまでの大麻取締法違憲論裁判の記録をあまり読んでいないと、逮捕される前に言っていました。

そもそも、山崎さんの公判は最初から桂川裁判の記録を使っていますが、その桂川裁判でも、私自身の裁判でも、司法判断の矛盾や支離滅裂は明らかです。

つまり、最高裁の判事席というシルバーシートに座っているボケ老人たちと、その後ろに隠れている魂の外道官僚どもが、またしても支離滅裂で結論ありきの前例踏襲判決を打ってくることは、十分予想できたことであり、それはそもそも前提ですらありました。

山崎さんは「死んでも譲れないものがある」と書いています。言葉の通り、山崎さんは譲らずに自らの主張を貫きました。没論理の不当判決は山崎さんの責任ではありません。それなのになんで山崎さんが「即身成仏」するのでしょうか。抗議のつもりのようですが、繰り返しますが、不当な判決で終わる可能性は最初から濃厚にあり、それは前提条件であり、所与の条件です。所与の条件を確認して抗議の自殺とは、私には意味が和歌山県。

山崎さんの「私信」に書かれている「即身成仏」についての講釈は、もはや大麻取締法から派生している諸問題とは全く無関係です。それは山崎さん個人の内的な問題でしょう。
当方としては、山崎さんの裁判支援は、私の異議申立を出すほかは、最高裁からの最終的な決定通知を確認したところで終了します。山崎さんからの私信については、まだ溜まっている分もあり、引き続き掲載します。

厚労省やダメセンという「行政」がいかにデタラメか。「憲法の番人」どころか「権力の番犬」でしかない裁判所。そのことを思い知らされ続けた7年間でした。これまでに受けた相談は350件を超えますが、その対応のなかから生じる裁判支援や、行政とマスゴミを相手とした問いかけを、延々と続けてきました。これ以上、こいつら相手にどうしろってーの?という気分であります。

これまでと同じような裁判はもうやっても意味がないと思います。少なくとも現状では。私はそろそろ先に進みたい。

やまさん、バイバイ、また来世。成仏して下さい。



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