否認事件への可視化拡大試行を指示…最高検
投稿日時 2011-08-09 | カテゴリ: ニュース速報
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最高検は9日、裁判員裁判対象事件のうち、容疑者が自白した事件に限って実施してきた取り調べの録音・録画(可視化)について、否認事件にも拡大して試行するよう全国の高検や地検に指示した。
江田法相が8日、笠間治雄検事総長に可視化の拡大を指示したことを受けた措置で、1年後に試行の検証結果をまとめて公表する。
検察当局はこれまで、容疑者の自白が任意になされたことを裁判員に分かりやすく立証するため、主に調書の作成後に、検察官が調書の内容を読み聞かせる場面を可視化してきた。
これに対し、否認事件で可視化を行うことは、冤罪防止が主な目的となる。このため否認している容疑者が言い分を説明している場面や、逮捕直後の取り調べなども可視化の対象となる。ただ、容疑者が拒否したり、通訳の協力が得られなかったりした場合は行わないとしている。
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