医療大麻栽培日誌~大麻の季節

投稿日時 2011-08-18 | カテゴリ: オークランドより by 麻生しげる

そろそろ9月に入る。ようやくバッヅになりかけのヘアーがプラントのあちらこちらに見え隠れする。今年は天候不順により、開花に入るのが遅い方だ。収穫は11月頃になるかもしれない。例年は9月と11月、2回に分けて収穫するのが恒例となっていたが、今年は春が来なかった。長々とした冬から突然に夏になったのである。世界規模で天候がおかしい。そこで、去年のような大収穫は望めそうもなく、仕方なくグリーンハウスをこしらえた。それに私の土地は谷間になっており、時折物凄い風が吹く。トップのバッヅが折れたりしない様、細心の注意を払わなければならない。
今年は品種には事欠かない。一年中違う大麻を吸い続けることが出来そうだ。グリーンハウス内は熱帯のごとく湿度が高く、暑い。ガンジャを育てるには理想的な室内環境だ。勿論、ダクト(エキストラクション・ファン)や扇風機も使用している。風に吹かれないと良いマリファナは育たない。 色々なハイブリッドがどのような成長を見せるか、楽しみで仕方ない。トレインレックはある年、室内で盛大にやりすぎて、いささか飽きてきてはいるものの、このプラント独特の妙な葉っぱのつき方がやはり面白い。このプラントはくねくねとした、奇妙な形をした葉っぱをつけるが特徴で、私がマザープラントにしていたものをとりあえず屋外に出したのだ。すると、このプラントは土に植え替えられたのが余程うれしかったのか、狂ったように急成長しだした。それまでは土を使わずに、噴石とパーライトとココナツ繊維のミックスでプラントを育てていた。しかも、このプラント、フォークのように枝が無数に分かれて突起している。この枝が全部ぶりぶりのコーラに成長するのは間違いない。そろそろ、金網か糸でプラントをコントロールしなければなるまい。プラントたちには最大限のバッヅを供給して欲しいものだ。 他にもサッカー・パンチはカリフォルニアでは非常にポピュラーなサティヴァ種のブランドで、これはかすかに森林の芳香が漂う、心と身体両方を満たす味わい豊かなマリファナである。このプラントは斜めに生えて来たので、棒か金網で支えてやらねばなるまい。もう2メートルを超えた。 アフグーイは今年の期待の新人である。去年ディスペンサリーでこれを買って以来(そう、私だってたま~にマリファナを買う)、恋に落ちた。アフグーイは全部で3株。それほど背が高くはないが、収穫量は多そうだ。これも独特の姿形をしているが、なんとも形容しがたい。アフガン産のアフグーイはどんな悪天候でも育つらしい。アフグーイは他のガンジャと色が違う。ちょっとブルーの入ったライト・グリーン色をしている。そしてアフガン産のハッシッシが示しているように、その純度は高い。そういえばひと昔まえ、ブラック・アフガーニというブランドのクサが流行ったっけ。あれとは見てくれが随分と違う。あれは濃いグリーン色をした、まるでハッシュ・プラントのような最高のシロモノだった。 メディワナはその名のごとく、医療(メディ)用マリファナである。これも一味違う。非常にスムースなトビだ。去年2株だけ受粉させて種を取って、その種から育てたモノなので、どのようになるかは大方推測できる。どうせ去年と同じならば、すくすくと健康にさえ育ってくれればいい。 ガンジャ栽培の奥深さは収穫量のアップだけではない。如何にデカイバッヅをつけるか、いかに見ごたえのあるマリファナを育てるか、いかにおいしいガンジャを仲間たちと分かち合えるか。そして、最終的には、どんなトビを開発できるか、これにかかる。大麻栽培にも色々な要素が絡んでいるのである。





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