2011年7月14日
ワシントンD.C. ー 米国の連邦麻薬取締局(DEA)は金曜日、現在規制薬物分類Iに指定されている大麻について、聴聞会を開始し分類を再検討することを求めている9年前の請願書を正式に拒否した。規制薬物分類Iは、疾病の治療において、一般的に認められた医療的効用がない薬物が指定される 。
NORMLやカリフォルニアNORMLなどの公益組織連盟は、2002年9月、包括的な分類見直しの請願書をDEAに提出していた。同連盟は今年5月、コロンビア特別区控訴裁判所で訴訟を起こし、オバマ政権に、連邦法下で分類を見直すよう求める請願書への回答を強制した形だ。
DEA長官ミシェル・リオンハートは、2011年7月8日版の連邦公報に、請願書を拒否する書簡を投書した。リオンハートはこう述べた。「大麻には乱用の危険性があり、・・・米国では現在、治療におけるその医療的な効用は一般的に認められておらず、・・・また、医師の管理の下でも、その安全性は認められていない」
リオンハートは付け加えた。「(大麻の)効能を証明する十分かつ適切に管理された研究はありません。大麻は適任の専門家に認められた薬物ではないのです。・・・今のところ、その安全性と効能を科学的に評価する臨床試験での大麻固有の有益性が、一般に知られている大麻使用のリスクを上回ることが示されたことはありません」
今回のDEAの拒否を受け、NORML副理事長ポール・アルメンターノは次のように述べた。「DEAは案の定、よく知られる大麻の治癒属性について、認めようとせず、数十年来の『地球平面説的な』立場を保っている。『科学的な完全性』に従うことを約束した政権がこんな見え見えの政治問題化に関わっているとは、残念なことです。」
NORMLは以前、1972年にも分類見直しの請願書をDEAに出していたが、その件の聴聞会が行われたのは1986年になってからだった。1988年には、DEA行政法判事フランシス・ヤングが、大麻は分類Iの禁止薬物の基準を満たしておらず、見直しを行なうべきだと判決した。当時のDEA長官ジョン・ローンはこの判決を否認したが、のちの1994年、ワシントンD.C.の控訴裁判所はこれを是認した。
1995年、前NORML理事ジョン・ゲットマンが再び請願書を提出したが、2001年、DEAはそれを拒否をしている。
詳しい情報は、NORML理事長アレン・セント・ピエール、またはNORML弁護士キース・ストロープ(電話(202) 483-5500)まで。
Source: NORML News
DEA Responds To Nine-Year-Old Marijuana Rescheduling Petition: Maintains That Cannabis Lacks Medical Utility
Thursday, 14 July 2011
翻訳: bongyo
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