嘔吐や手足のけいれん、意識障害、合法ハーブで健康被害
2011.11.16 11:03
京都府警組対3課は、今年に入ってから幻覚や興奮作用のある「合法ハーブ」を使用した人の健康被害が府内で19件あったと発表した。合法ハーブは大麻と類似成分が含まれるものもあるが、大麻取締法などには抵触しない。府警は「薬物という認識をもち、安易な気持ちで吸飲しないでほしい」としている。
合法ハーブは販売者側の通称で、実際には薬事法で指定された薬物を含む製品もある。また、指定以外の薬物を使用したハーブであっても、粉末状の葉をタバコ状にして煙を吸飲し、嘔吐や手足のけいれん、意識障害などの健康被害を訴えるケースが頻発しているという。
府警によると、今年は9月末現在で17~41歳の府内19人の男女がハーブを吸飲した後に健康被害を訴え、うち18人が病院に搬送された。府警は「ハーブを入り口に大麻や覚醒剤に手を染める可能性もある。持っている人はただちに使用を中止し、病院に相談してほしい」としている。
産経ニュースWEST
http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/111116/wlf11111611040011-n1.htm
これまで何度も麻生しげるが伝えているように、いわゆる「合法ハーブ」と呼ばれている「正体不明ケミカル」の摂取によって海外では死亡事故も起きている。
本物の大麻は逮捕されてしまうので、逮捕される心配のない「合法」モノに手を出している若者が多いようだ。
夢も希望も持ちにくい放射能時代。この悪夢のような現実を阻止できなかったオヤジ世代として、若い世代には申し訳なく、「合法ハーブ」でも吸わなけゃやってらんねーよという気分は分かるが、オピオイド系の反応が出たという話もある。「合法」という言葉に騙されて気が付いた時にはヤバイことになっている、という者が実はもう既に相当数いるのではないだろうか。
おぞましいことに、この「正体不明ケミカル」をアムスのコーヒーショップのように店内で吸わせる店が全国各地に急増しているという。まるで現代版「アヘン窟」だ。
この「正体不明ケミカル」問題は、現在のドラッグ政策の欠陥と矛盾を端的に示している。そのことについては改めて取材報告を書きたい。
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