2011年7月21日
ワシントンDC ー 先週公表された連邦政府の2011年全国薬物規制戦略のデータによると、米国では14名の科学者だけが大麻吸引の影響について人体の評価研究の実施を法的に許可されている。
『医療大麻」という報告の中で、政府は「米国では麻薬取締局(DEA)が109名の研究者に対して、乾燥大麻、大麻エキス、またカナビジオールやカナビノールといった大麻の派生物などについての真っ当な研究を容認している」としている。しかし、そのうちのわずか14名についてのみ、「ヒト被験者での喫煙大麻の研究を認めている」とも明かしている。
また、報告では、大麻やその成分などについて(主に動物モデルで)取り組むことを許可された科学者のうち、そのほとんどは大麻の『乱用の危険性、肉体的・精神的影響、(および)副作用について』評価する研究に関わっているとしている。
2010年には、国立薬物乱用研究所(NIDA)(米国内の大麻に関わる臨床試験の承認を行う連邦機関)の報道官が、ニューヨーク・タイムズ紙に次のように語った。『我々が研究の上で重視するのは主に、大麻使用による否定的な結果だ。通常、本来大麻が持つ医療面の有益な影響を主に対象とした研究には、資金を出していない』
今月初め、DEA長官ミシェル・リオンハートは、大麻をスケジュールIに分類している連邦政府に対して聴聞会の開催を求める9年前の請願書を拒否した。コメントの中でリオンハートは、『(大麻の)有効性を証明するのに十分な、よく管理された研究がない』ことをその理由に挙げた。
今回の報告についてのコメントとして、NORML副理事長ポール・アルメンターノはこう言った。「医薬品あるいは嗜好品として今や数百万の国民が消費している物質について、このように政権がわずか14名の科学者に臨床研究を許可している現状で満足していると公に主張できるのは、犯罪として絶対禁止にしている環境だからです。今回の認識から、改めて、現政権の『科学的整合性』を目標にした公約が大麻には適用されていないことが見て取れます」
詳しい情報は、NORML理事長アレン・セント・ピエール(電話(202) 483-5500)、またはNORML副理事長ポール・アルメンターノ(メールpaul@norml.org)にお問い合わせください。
Source: NORML News
White House Report Acknowledges Few Scientists Permitted To Assess Cannabis Use In Humans -- Only 14 researchers approved to study 'smoked marijuana on human subjects'
Thursday, 21 July 2011
翻訳:bongyo
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