警官から暴行被害の男性に税関職員も暴言 ウガンダ人被告

投稿日時 2011-12-26 | カテゴリ: ニュース速報

覚醒剤密輸事件の取り調べ中に大阪府警の警察官が容疑者の男に暴行した事件で、逮捕前に関西空港で入国検査を行った大阪税関の職員も男に暴言を吐き、X線検査への同意を強要していたことが20日、関係者への取材で分かった。弁護人は「税関の検査は違法だった」と主張している。

 暴言を受けたのは、覚醒剤を飲み込み密輸したとして、覚せい剤取締法違反罪などで逮捕・起訴されたウガンダ人の男性(38)。

 関係者によると、男は今年5月1日、アラブ首長国連邦から関空に入国。その後の入国検査時に、様子を怪しんだ大阪税関関西空港支署の職員から別室でのX線検査の同意書への署名を求められた。その際、職員から「はよ書け、おら」「書けへんのか。答えろ」などと大声で怒鳴られた。

 男は通訳として同席していた職員を通じ、弁護士を呼ぶよう求めたが、署名を求めた職員は「呼んだるから書け」と言いながら弁護士を呼ばなかったという。

 男はその後、同意書に署名し、検査に応じた。しかし、男の公判前整理手続きで、税関側が記録していた音声データが検察側から弁護側に開示され、暴言の内容が判明した。

 男に対しては、取り調べ中に足を蹴ったり胸を殴ったりしたとして、府警関西空港署の元巡査部長(40)=依願退職=が特別公務員暴行陵虐罪で11月に執行猶予付きの有罪判決を受け、確定している。

 大阪税関関空支署は産経新聞の取材に「職員の処分の有無など個別の案件についてはコメントできない」としている。

詳しい所は:http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/111221/trl11122101300000-n1.htm

取調べ中に足を蹴られたり胸を殴られたこの男性、実はX線検査の段階で既に適正手続きに問題があったらしい。これは官吏による露骨な差別主義が生んだ事件であると断定せざるを得ない。税関の検査が違法だった以上、本件は無罪とせねばなるまい。




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