2011年8月4日 火曜日
カナダ トロント ヨーロッパの胃腸学及び肝臓医学誌で発表された研究結果によると、炎症性腸疾患の患者の間では大麻使用はもはや一般的な常識である。
トロントのマウントシナイ病院とイギリスのサルフォードロイヤルNHS医療機関*(NHS/ National Health Service/ Foundation Trust:イギリスの地域密着型で患者主導のサービスを提供する医療機関)から構成された国際的研究チームが循環器専門外来の、100人の潰瘍性大腸炎患者(以下、UC患者)と191人のクローン病患者(以下、CD患者)を対象に調査した。
比較したUC患者とCD患者の大麻使用の割合は、生涯にわたる使用の割合がUC患者で51%、CD患者で48%で、最近の使用の割合がUC患者で12%、CD患者で16%と調査員は発表した。生涯使用者における33%のUC患者と半分のCD患者は、腹痛や下痢、食欲減退を含む炎症性腸疾患が原因の症状を和らげるために大麻と使用していると確認された。
研究者は次のように結論付けた。「炎症性腸疾患の患者の間では症状緩和のために大麻使用を常識としている。また特に、腹部手術の歴史的背景、慢性的な腹痛や低い生活レベル(健康、教育・学習・文化の機会や環境、雇用状況と労働生活の質、余暇活動の充実等)に関する問題を持つ患者達の間では常識化している。炎症性腸疾患におけるカンナビノイド誘導体の治癒効果は更なる研究を是認させるものである」
合衆国政府臨床試験機関のウェブサイトによると、イスラエルのメアー大学センターの調査員は、炎症性腸疾患患者の大麻吸引効果を評価するために、偽薬管理下における臨床試験の二重盲検で今もなお研究中である。
*(二重盲検:臨床実験者も被実験者も両方共、試験薬が何か知らずに実験すること)
Source: NORML NEWS
Cannabis Use Common Among Patients With Inflammatory Bowel Disease, Study Says
Thursday, 04 August 2011
翻訳:三二
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