イスラエル政府が大麻の医療的価値を正式に認める ー 大麻の生産や患者への提供に関する規則を体系化
2011年8月11日
イスラエル テルアヴィヴ ー イスラエル政府は日曜日、大麻の療法的な有用性を認め、国の支援による生産や同国民の患者を対象にした販売などについて規定する、薬用大麻に関するガイドラインを新しく修正したことを公表した。
イスラエル首相官邸が今週月曜日にウェブサイトに掲載した声明の中で、「内閣は今日、医療用および研究用の大麻の供給に関する準備と管理を承認しました。このことは、特定の症例に大麻の使用が必要であることを認めるものです。保健省は今後、警察や麻薬取締局と協力して、薬用大麻の供給を管理し、輸入物や地元産の大麻についても関与していきます」としている。
イスラエルのオンラインニュースサイト ハーレツによると、現在約6,000人のイスラエル人患者が、限定的な政府プログラムの一環で、地元産大麻の提供を受けているという。今週の発表では、政府当局が、同プログラムを拡張してより多くの患者を対象にし、供給を集中化するつもりだということが示唆されている。また、「医者も患者も満足度が高く、2016年には患者数は40,000人に達する可能性もある」とは、エルサレム・ポストの報告だ。
同国保健省は2012年1月、薬用大麻の生産管理を行う見込みだ。
今回のイスラエルと同類の、政府が支援する薬用大麻プログラムは、カナダとオランダで行なわれている。
それに反して、米国の麻薬取締局(DEA)は昨年7月、大麻をスケジュールⅠの規制薬物としている現在の分類を、審議の上で再評価するよう求めた9年来の嘆願書を正式に却下した。当局はその際、連邦公報 2011年7月8日号に触れ、大麻は「乱用の危険性が高く、(中略)当国では医療目的の使用が認められておらず、(中略)医師の指導下での使用も安全ではない」としている。
詳しい情報は、NORML理事長アレン・セント・ピエール(電話(202) 483-5500)、またはNORML副理事長ポール・アルメンターノ(メールpaul@norml.org)にお問い合わせください。
Source: NORML News
Israel: Government Officially Recognizes Therapeutic Value Of Cannabis -- Codifies Regulations For Producing, Providing It To Patients
Thursday, 11 August 2011
翻訳とコメント:bongyo
ー訳者コメントー イスラエルの医療大麻事情を見るにつけ、疑問が湧く。アメリカの財閥は未だにユダヤ系が多いだろうし、石油業界を牛耳っているのは未だにユダヤ系だそうで、アメリカでこれまでカナビスの恩恵を良しとしてこなかったそういった企業や財閥は、このイスラエル政府の動きをどう捉えているのか、圧力をかけてこないのか、ということだ。どちらにしても、推進派にとっては臨床が試験できる環境が増えるのはうれしいことだけど。
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