『コーヒーショップ』はオランダ国内の大麻使用傾向に殆ど影響を与えていない模様

投稿日時 2012-05-16 | カテゴリ: NORML News

2011年9月22日 木曜日
カリフォルニア州バークレー: 科学誌 "Addiction (依存症)" に掲載された分析結果によると、オランダの『コーヒーショップ』、すなわち18歳以上の客に限定的な分量の大麻を販売する事が許されている店が急増した事は、オランダにおける大麻の使用傾向にほとんど影響を与えていないようである。


カリフォルニア大学バークレー校の研究者であるロバート・マクカウンは、オランダにおける大麻の流行、使用傾向、大麻を用いての治療、大麻に関する処罰、製造過程および純度についての約40年間の記録を、ヨーロッパ諸国ならびにアメリカ合衆国における同等の記録と比較した。

マクカウンの結論は次の通りだ。「オランダ国民は周囲のヨーロッパ人よりも大麻を控え目に使用する傾向があり、他のヨーロッパ諸国やアメリカ合衆国に比べて特に使用量を増大させているようには見られない。その上ハードドラッグへの『ゲートウェイ』となる例も増加するどころか、むしろソフトドラッグとハードドラッグの市場が分離されている事で『ゲートウェイ』となる例が減少さえしている様子が見受けられる。」

年齢15歳から16歳の間では、オランダでは全体の6.5パーセントのみが大麻以外の違法な薬物を使用した事があると答えたのに対し、アメリカの同じ年齢層では19パーセントの者がその経験を持っていた。また「大麻はかなり、または非常に簡単に手に入る」と答えたアメリカの青年は、オランダの青年と比べて遥かに高い割合で存在した(72パーセントに対して46パーセント)。

現在オランダではおよそ700の大麻小売店が営業中であると見積もられ、その雇用者数は 3000名から4000名程度である。

より詳しい情報については NORML 副事務局長ポール・アルメンターノ paul@norml.org にお問い合わせ下さい。調査結果の全文は "What can we learn from the Dutch cannabis coffeeshop system (オランダのコーヒーショップ制度から我々は何を学べるか)" の表題で Addiction 誌のサイト上に掲載されています。

Source: NORML News
Netherlands: Cannabis Coffee-Shops Appear To Minimally Impact Dutch Use Patterns
Thursday, 22 September 2011

翻訳とコメント:PHO
東京に住んでる人が東京タワーに登らないのと似たような感じですかね?





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