2011年12月1日(木)
南アフリカ プレトリア ― ジャーナル『臨床生化学論集』にオンラインで公表された臨床データによると、抗レトロウィルス処方薬エファビレンツは、尿中の代謝物、カルボキシTHCを検出するイムノアッセイ(免疫検定)試験で交差反応を起こすという。
南アフリカにあるプレトリア大学の研究者らは、THC代謝物を検出するため、エファビレンツ治療をおこなっている30名の患者から集めたランダムな尿サンプルを分析した。分析には、互いに似た試験器具(THC One Step Marijuana および Rapid ResponseR Drugs of Abuse Test Strips)2種と、自動化されたイムノアッセイ装置(Roche Diagnostics Cannabinoids IIおよびBeckman Coulter SYNCHRONR Systems THC2)2機が使用された。なおTHCの確認検査は、ガスクロマトグラフ質量分析(GC-MS)でおこなわれた。
報告では、「GC-MSでは、どのサンプルからもTHCの代謝物を検出できませんでした。上記4つの免疫検定法のうちの3つについても同様に不検出でしたが、Rapid ResponseR の試験紙では、30のサンプルのうち、28個で、陽性の結果が得られました」としている。
以前おこなわれた別の研究では、尿中のカルボキシTHCを検出するため、イムノアッセイによるさまざまな推定試験をおこなったところ、エファビレンツの投与で、いわゆる『偽陽性』の結果が出る場合があることが確認されている。
詳しい情報は、NORML副理事長ポール・アルメンターノ(メールpaul@norml.org)にお問い合わせください。この研究の全文 "Efavirenz interference in urine screening immunoassays for tetrahydrocannabinol" は、『臨床生化学論集』に掲載されています。
Source: NORML News
Prescription Drug Efavirenz Yields False Positive Test Results For THC, Study Says
Thursday, 01 December 2011
翻訳:bongyo
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