2012年5月17日(木)
ベネズエラ バルブラ ― 『インド泌尿器学ジャーナル』で公表された文献レビューによると、天然のカンナビノイドには鎮痛と抗がんの効果があり、前立腺がんを罹患している患者に使用し、評価されてしかるべきだという。
ベネズエラ人とアメリカ人2人の研究者からなる研究チームは、前立腺がんの治療で使用することができる大麻について評価した。結論は次のようなものだ。「前立腺がんの細胞では、カンナビノイド1と2の受容体が多く発現していて、受容体が刺激を受けると、細胞自体の生存能力が低くなり、アポトーシスが増え、アンドロゲン(男性ホルモン)の発現や前立腺がん特有の抗原排出が減ります。・・・薬用大麻またはカンナビノイド作用薬(アゴニスト)などについて臨床試験をおこない、特に骨転移前立腺がんの患者に処方するPSAなどの臨床的指標と対照群を比較することができれば興味深いことです。それが実現すれば、骨転移前立腺がん患者は、カンナビノイドの男性ホルモン活性効果だけではなく、骨の痛みの鎮痛といった恩恵を受け、生活の質を向上させ、薬物の消費量を減らし、オピオイド依存しないようになるでしょう」
前立腺がんは、アメリカ人男性にとって最も一般的で、がん関連の死亡の2番目の原因になっている。
カンナビノイドと内在性カンナビノイドは、前臨床モデルにおいて、強い抗がん作用を持った抑制成分で、他の細胞株の中でもグリオーマ(神経膠腫)細胞や乳がん、肺がん、リンパ腫などの拡散を止めることがわかっている。
詳しい情報は、NORML副理事長ポール・アルメンターノ(メールpaul@norml.org)にお問い合わせください。
この研究の全文 "The role of cannabinoids in prostate cancer: Basic science perspective and potential clinical applications" は、以下のウェブサイトに掲載されています。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3339795/?tool=pubmed
Source: NORML News
Review: Clinical Trials For Cannabis And Prostate Cancer Warranted
Thursday, 17 May 2012
翻訳:bongyo
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