大麻を使用しても認知低下の後遺症はない

投稿日時 2012-06-15 | カテゴリ: NORML News

2012年1月12日(木)
イギリス ロンドン ― 『アメリカ疫学ジャーナル』に先週公表された試験データによると、大麻を使用しても、後年、認知や記憶に悪影響は残らないという。


ロンドンのキングス大学医学部の研究者らは、自己報告された違法薬物使用と中年期における認知機能との間に見込まれる関連性について調査した。この調査には、全米児童発達研究(National Child Development Study)で42歳の時(1999年~2000年)に調査された全8,992名の参加者が対象となった。

研究者らは、参加者が50歳の時(2008年~2009年)に、3つの認知機能の基準(記憶の指標、実行機能の指標、全体的認知の指標)についてのデータを解析した。この50歳の時の認知機能と、42歳の時点で使用してきた違法薬物の種類とその程度の関連性の評価には、多変量回帰分析をおこなった。

報告によると、直前の40代の時期に違法薬物(主に大麻)を使用していたという被験者らは、それまで違法薬物を全く使用しなかった対等者らに比べて、同程度か、わずかに良好な試験結果を得た。

研究者らは、「今回の集団レベルでは、当の違法薬物の使用が中年早期における認知機能の悪化に関連しているとは言えません。・・・当の違法薬物の使用と認知機能に関連性がなかったことは、違法薬物を使用しても長期的な残留効果を認知機能に及ぼさないことを示す過去のエビデンスとも一致するものです」と結論した。

詳しい情報は、NORML副理事長ポール・アルメンターノ(メールpaul@norml.org)にお問い合わせください。この研究の全文 "Is illicit drug use harmful to cognitive functioning in the mid-adult years? A cohort-based investigation" は、『アメリカ疫学ジャーナル』(American Journal of Epidemiology) に掲載されています。また、大麻の使用と認知機能についての追加情報は、NORMLの以下のウェブサイトに掲載しています。
http://norml.org/component/zoo/category/cannabis-and-the-brain-a-user-s-guide

Source: NORML News
Marijuana Use Not Associated With Residual Cognitive Decline Later In Life
Thursday, 12 January 2012

翻訳とコメント:bongyo 海外での経験では、ハイの時の記憶(短期記憶)は残りにくくて、記憶力自体(長期記憶)には影響がない感じでした。なので、大半の経験者と同様、僕自身にとってもこの結果は妥当な印象です。ま、もともと記憶力には自信がないほうですが。。
ところで、本文の"National Child Development Study"(児童発達研究)の被験者は生涯を通して調査されているってことでしょうか。





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