2012年3月15日(木)
コロラド州デンバー - 『保健経済ジャーナル』(Journal of Health Economics)において公表されたデータによると、大麻を使用する若者の多くは、21歳を過ぎた頃から、アルコール摂取を増やし、大麻の使用を減らすという。
米国とメキシコの研究者らから成る国際チームは、アルコールを合法的に入手できることが、大麻の消費にどのような因果効果を持っているかを評価した。
報告によると、「結果から、大麻とアルコールが互いに代用品であることがわかります。被験者が21歳になるとアルコール摂取量は急に増加し、大麻の使用量は減少していました。・・・今回の評価では、MLDA(飲酒の法定最低年齢)の21歳になった時、過去30日にアルコールを消費した確率は16%低く、大麻を消費した確率は10%高いことがわかりました。・・・このことは、アルコールの入手を制限する政策が、大麻の消費を増加させていることを示唆しています」
研究者らによると、この一般的に言われる代替効果は、「男性に比べて、女性にかなり強い」ということだ。
結論では、「21歳に近い若者においては、アルコールが合法的に入手可能になることで、大麻の使用が著しく減少することがわかった」としている。
大麻とアルコール両方に法的な年齢制限がある州でのより年輩の大麻使用者を対象にした他の研究では、今回ほど矛盾のない傾向は見られない。しかしそのような研究からは、大麻を使用する被験者の多くが比較的少量のアルコールや他の中毒物質を使用していることを示すデータが得られている。例えば、カリフォルニア州の医療大麻の有資格患者を対象にした2011年の研究では、対象者の「アルコール使用率は、一般の人々のそれよりもかなり低かった」ことがわかっている。
また、ごく最近では、労働研究センター(Institute for the Study of Labor)が発表した2011年11月の研究論文「医療大麻法、交通事故死者数とアルコール消費量」の中で、研究者らが、「大麻の合法化により、主にアルコールの消費量が低下し、交通事故死者数が約9%減少する」と結論している。
詳しい情報は、NORML副理事長ポール・アルメンターノ(メール paul@norml.org)にお問い合わせください。また、この研究の全文 "The effect of alcohol availability on marijuana use: Evidence from the minimum legal drinking age" は、ウェブサイト版Journal of Health Economicsに掲載されています。
Source: NORML News
Many Cannabis Users Substitute Booze For Pot After Age 21, Study Says
Thursday, 15 March 2012
翻訳:bongyo
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