2012年6月21日(木)
ドイツ ボン ― ドイツの労働研究センター(IZA)が作成させた審議文書によると、医療目的の大麻が合法化されることで、若者による大麻や他の違法薬物の使用が増加することはないという。
モンタナ州立大学、オレゴン大学、コロラド大学などの経済学者らは、州の医療大麻法と、高校生による大麻の消費量の関係について分析した。対象になったのは、米国13の州が医療目的の大麻の生産と使用を許可する法律を施行した1993年から2009年までの、全米と州の若年者危険行動調査 (YRBS)のデータ。
うち全米のYRBSは、疾病対策予防センター(CDC)が2年に1度おこなっているもので、全米の高校生の代表サンプルになるものだ。
分析では、医療大麻の合法化が、若者の薬物の消費量に悪い影響を与えているという証拠は得られなかった。結論は、「今回の結果は、医療大麻の合法化によって、高校生による大麻や他の薬物の使用が増加したという仮説とは、一致していません。・・・医療大麻の合法化によって、高校生による、大麻や、コカインやアルコールなどの他の薬物の使用量が増加することはないとわかりました。興味深いのは、調査の中には、医療大麻法が可決されることで大麻の使用量が実は減少するのではないかと推定される結果が得られたものがいくつかあったことです」としている。
ジャーナル『疫学論集』で公表された、モントリオールのマクギル大学の研究者による2012年の研究でも、同じような結果が報告された。結論は次のようなもの。「MML(医療大麻法)が可決されることで、若者の間で過去1ヶ月間における(大麻)使用量が減少し、・・・月々の使用量について知られている危険性への影響は認められません。・・・(つまり)医療大麻法が可決されると、報告されている若年層の大麻使用量は実際は減少することが推測されます」
ブラウン大学の研究チームによる2011年の調査や、テキサスA&M大学の2007年の調査でも同じような結果となった。「これまでの研究と同様に、医療大麻法は大麻の使用を増加させることはないようです」
これらの研究結果は、医療大麻法が可決されると10代の若者の間で大麻消費を報告する人が増加するという、麻薬取締りの総責任者ギル・ケルリコウスキーや他の医療大麻反対派らによる公共での発言に反している。
詳しい情報は、NORML副理事長ポール・アルメンターノ(メール paul@norml.org)にお問い合わせください。また、この研究の全文"Medical Marijuana Laws and Teen Marijuana Use" は、http://ftp.iza.org/dp6592.pdfに掲載されています。
Source: NORML News
Study: Medical Marijuana Legalization Is Not Accompanied By Increases In Teen Cannabis Use
Thursday, 21 June 2012
翻訳:bongyo
ダメだダメだと言われると余計にやりたくなるのが凡人の心理。。。特に若い頃は、それに加えて好奇心がすごいし、若気も至っちゃうし?、禁制はむしろ逆効果なのでしょうね。
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