2012年3月15日 木曜日
カリフォルニア州サンフランシスコ: 脳虚血 (脳内における血流量の不足のため細胞死が起こっている状態) に罹患した実験動物にカナビノイド作用薬を投与する事で、神経防護作用を得る事ができる。そのような前臨床試験の結果がジャーナル "Neuroscience (神経科学)" に掲載された。
カリフォルニア大学サンフランシスコ校新生児脳疾患センターの研究者らは、脳虚血に罹患したラットの幼体に合成カナビノイド作用薬である WIN55,512-2を投与し、それがもたらす影響についての評価を行った。
彼らは次のような結論を得た。「WIN を投与した結果、硬塞部 (脳内で血流が妨げられる事により細胞が壊死している部分) が縮小した。我々の得られた結果は、カナビノイド作用薬である WIN が新生児における脳卒中に対して幾らかの保護作用を現し、それは小膠細胞の働きが抑制される為である事を累積的に示している。」
これまでに行われた数々の研究からも、植物としての大麻に由来するカナビノイド、例えば向精神作用を持たない化合物である CBD は脳梗塞あるいは心筋梗塞に罹患した実験動物モデルにおいて神経防護作用を発現することが認められており、またそれはアルコールを起因とする神経毒性に対しても同様であった。
より詳しい情報については NORML 副事務局長ポール・アルメンターノ
Source: NORML News
Synthetic Cannabinoid Protective Against Stroke-Induced Cell Death, Study Says
Thursday, 15 March 2012
翻訳:PHO
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