2012年7月5日(木)
カリフォルニア州サンディエゴ ― 「神経科学ジャーナル」(The Open Neurology Journal)にオンライン版で公表されたレビューによると、連邦法下で大麻およびその有機化合物をスケジュール I の禁止薬物に分類しているのは、科学的に弁解の余地がないという。
カリフォルニア大学デイビス校およびカリフォルニア大学サンディエゴ校の研究者らは、吸入大麻と気化大麻の安全性と効能について評価した最近の臨床試験数件の結果をレビューした。結論では、「現在入手可能なエビデンスに基づくと、(大麻の)スケジュール I の分類は支持できるものではない。大麻に医療的価値がないとか、安全性についての情報が足りないといったことは、正確性を欠いている」とした。
さらに、「大麻には乱用の可能性はあるものの、その特徴は(コデインやドロナビノールが分類されている)スケジュール III の薬物により近いものだ」としている。
連邦法下では、スケジュール I の規制薬物は「乱用の危険性が高く、・・・米国において治療での医学的な使用が容認されておらず、医師の管理下でもその安全性が容認されているとは言えない物質」として定義されている。スケジュール I には他に、ヘロインやメタカロン(クアルード)などがある。また、コカインとメタンフェタミンは、スケジュール II に分類されている。
オバマ政権は2011年、連邦麻薬取締局(DEA)を介して、『治療において容認されている医学的用途』がないスケジュール I の規制薬物としての大麻の現在の分類を再評価する聴聞を開始することを求めている公益組織連合とNORMLが9年前に提出した行政請願を正式に却下した。DEA長官ミシェル・レオンハートは、請願の却下にあたって、「(大麻の)効能を証明する研究は、不十分なうえ、管理も十分ではない。大麻は、正規の専門家は容認していない薬物である。・・・現時点では、安全性や効能を科学的に評価する管理十分な臨床試験での有益性が、知られている大麻使用の危険性を上回るということはわかっていない」と述べた。
先月、レオンハート長官は議会において、私見では「違法薬物はすべて悪」なので、ヘロインと大麻は公衆衛生に同じような脅威を与えると考えていると証言した。
詳しい情報は、詳しい情報は、NORML副理事長ポール・アルメンターノ(メール paul@norml.org)にお問い合わせください。また、この研究の全文"Medical Marijuana: Clearing Away the Smoke"は、以下のウェブサイトに掲載されています。
Source: NORML News
Schedule I Prohibitive Status For Pot "Untenable," Scientists Say
Thursday, 05 July 2012
翻訳:bongyo
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