2012年4月19日(木)
カリフォルニア州ロサンゼルス ― 慢性的閉塞性肺疾患ジャーナル(Journal of Chronic Obstructive Pulmonary Disease)(COPD)で公表される経時的なコホート調査によると、大麻の日常喫煙者が喫煙をやめると、喫煙を継続している人に比べ、副作用の呼吸器疾患が軽減するという。
カリフォルニア州立大学ロサンゼルス校(UCLA)デヴィッド・ゲッフェン医学校の研究者らは、大麻喫煙の、気管支炎に対する長期的な影響について評価した。報告によると、大麻喫煙者が慢性的な気管支炎になる可能性は、非喫煙者や離煙者に比べて「著しく高い」。しかし、離煙者については、「フォローアップの時点で、慢性呼吸器疾患になる可能性は、非喫煙者と同程度だった」としている。
研究者らは、「今回の経時的なコホート調査では、大麻のみでも、タバコとの併用でも、継続的な大麻の喫煙によって、慢性気管支炎の症状の残留感覚が自覚されることがわかりました。この結果は、タバコのみの喫煙者についての研究結果とほぼ同じです。それに対して、大麻またはタバコのみの喫煙者、または大麻とタバコの喫煙者が喫煙を完全に止めてしまうと、慢性的な呼吸器疾患は実質軽減します。・・・これらの研究は、罹患している慢性気管支炎の症状の消散については、大麻の喫煙を止めることが有益であるという根拠を示しています」と結論した。
また、以前の他の研究では、長期的な大麻の喫煙が気管支炎や咳、痰、喘鳴を起こす危険性を高くするとされている。
なお、ハーム・リダクション・ジャーナル(Harm Reduction Journal)で公表された2007年の研究では、気化器(vaporizer)での大麻ユーザは、喫煙でのユーザに比べて、呼吸器症状の悪化が少ないことが分かっている。
詳しい情報は、NORML副理事長ポール・アルメンターノ(メール paul@norml.org)にお問い合わせください。また、この研究の全文"Impact of changes in regular users of marijuana use and/or tobacco on chronic bronchitis"は、Journal of Chronic Obstructive Pulmonary Diseaseに掲載されています。
Source: NORML News
Cessation Of Cannabis Smoking Associated With Declines In Chronic Respiratory Symptoms
Thursday, 19 April 2012
翻訳:bongyo
こういう大麻についてのマイナスな報告ももっともっとウェルカムなんですが、実際、無いのが現状です。私見ですが、この結果も、おそらくタールが体にもたらす影響であって、それは何を吸っても起こりうるのではないんでしょうか。
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