麻薬問題担当長官が合衆国内ヘンプ生産の反対を再度支持

投稿日時 2012-10-13 | カテゴリ: NORML News

2012年4月26日木曜日

ワシントン州DC:ホワイトハウスのウェブで公開された麻薬問題担当長官のギル・ケリコウスキが載せた声明文によると、連邦政府は、繊維用または他の農業用目的の産業大麻を生産できるライセンスを持った農家に対し、生産許可の反対の継続を発表した。


ヘンプは、カンナビス・サティバとは異なった品種であり、マリファナ(乾燥大麻)によく含まれる主な向精神作用物質のテトラヒドロカンナビノイド(THC)をわずか0.03%しか含まない。議会調査機関(CRS)の報告によると、‘アメリカ合衆国は、産業用大麻を認めていない唯一の先進国である’。カナダやヨーロッパの麻農家は、商売として、食用も含めた産業用または、一般消費者用の繊維、種やオイルに使用するヘンプを育てている。

ホワイトハウスのウェブサイト‘We the people’でケリコウスキは次のように述べた。「連邦法はスケジュールⅠの規制薬物の使用、譲渡、所持を禁止している…大麻草のTHCのほとんどは、乾燥大麻に凝縮されており、ヘンプを含む大麻草には、すべての部位にスケジュールⅠの規制薬物であるTHCを含みうる。当局は、公衆の健康と安全を守る必要性のバランスを調整しながら、全国の農家をサポートする革新的方法の模索を継続する」。

北アメリカ産業用ヘンプ委員会による公開白書では次のように反論している、「産業用ヘンプに含まれるTHCレベルは低すぎて吸引しても誰もハイにならない。更に、ヘンプは、他のカンナビノイドであり実質的には大麻によるハイを妨げるCBDを比較的多く含んでいる。このことから、ヘンプはマリファナではなく、むしろアンチ・マリファナと呼べることが明らかだ」。

近年、ノースダコタ州、モンタナ州やバーモント州を含む様々な州の議員達は免許を持った農家にヘンプを生産する機会を許可する州法を制定している。しかし、議会調査機関(CRS)の報告によると、「麻薬取締局(DEA)は、たとえその研究が州に認可されていようと、麻薬に対する政府機関の立場について国民に間違ったメッセージを与えてしまう為、小さな麻畑についてさえ栽培免許を与えようとしていない」という」。

2007年、2009年そして2011年の議会で、連邦議員たちは、精神作用がほとんどないカンナビスを連邦法の禁止から除く、産業大麻栽培法案(The Industrial Hemp Farming Act)を提言している。もし承認されれば、この法案により州議会が、栽培免許制度と産業用品や農業用品としてのヘンプの商業的生産の為の制度の管理を担うこととなる。この法案の最新版である、下院の法案1831号には33人の協賛者がいるが、まだ議会聴聞会を受けていない。この法案は、これから合衆国下院、犯罪、テロリズムそして安全性に関する特別委員会の聴聞を待ち受けている。

第二次世界大戦中、アメリカ農林省は、‘勝利のヘンプ’として知られるキャンペーンの中で、麻の国内生産を積極的に推奨していた。

更なる情報はアレン・セント・ピエールまで。

Source: NORML NEWS
Drug Czar Reiterates Government's Opposition To Domestic Hemp Production
Thursday, 26 April 2012

翻訳:みつ





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