2012年7月19日(木)
カリフォルニア州オークランド - 米連邦検事はこの度、オークランド市のハーバーサイド・ヘルス・センター(Harborside Health Center)(HHC)、およびサンノゼ市にある姉妹施設に対し、閉鎖と、民事訴訟で財産没収を目論んでいる。カリフォルニア州北部地区担当の連邦検事メリンダ・ハーグが先週提出した訴状では、HHCは、州の資格を受けた患者への大麻の提供により、連邦法に抵触する運営をおこなっているとされた。
連邦当局者らはこの数ヶ月間、Marin Alliance for Medical Marijuana (1996-2011) や Berkeley Patients Group (2000-2012)、El Camino Wellness (2008-2012)など、長期間運営し高いリスペクトも受けていた有名な医療大麻ディスペンサリーを閉鎖に追い込んだ。このような強制閉鎖は、連邦検事エリック・ホルダーが議会に述べた最近の表明に矛盾する。ホルダーは6月、検察当局は、「医療大麻法があるのをいいことに州の認可の範囲を超えている」個人だけを対象にしていると断言していた。
ハーグは、HHCに対する自らの処置について、次のようにコメントしている。「HHCなどのような大麻のスーパーストアについては、処置を検討する必要性があります。運営規模が大きくなればなるほど、州の医療大麻法の乱用に繋がりかねず、医療大麻の必要性を実証されていない個人が大麻を乱用する可能性も高くなります」
しかしハーグの公式声明とは対照的に、連邦機関の訴状では、州法違反の報告がないことに触れ、その代わりに、HHCの運営が連邦の規制薬物法に違反していると主張されている。
HHCの常務取締役スティーブ・デアンジェロ氏は会見で、連邦政府の脅しに関わらず、 HHCの運営は続けていく意向を示した。HHCのウェブサイトには最近になって、「HHCは、閉鎖という差し迫って危険な状態にはありません。私たちは、6年前に立てた誓いを守り、できるだけ長い間、患者の方々にとって、医師の推薦による医療大麻の安全な供給元であり続けるつもりです」と投稿されている。
下院の議員らは今週、法案H.R. 6134(『法廷での真実法令』(The Truth in Trials Act))を改めて提出した。この法案は、連邦の被告人に対し、「罪状となった大麻に関連する活動が大麻の医療的な使用について州法に準拠するものだったことを実証できる証拠を(法廷の場で)提出する」ことを許可するというものだ。
NORML副理事長ポール・アルメンターノは、そのようなオバマ政権の最近の動きについてのコメントの中で、次のように述べた。「オークステルダム大学やバークレー患者の会(Berkeley Patients Group)、ハーバーサイド・ヘルス・センターなど、カリフォルニア州内の非常に有名で、リスペクトも高く受けている医療大麻ディスペンサリーや関連施設の多くがブッシュ政権下で業績を伸ばしたのは、皮肉なことです。そういった施設が、オバマ政権の一期目に生き残るのは運がいいということになります」
医療大麻擁護派は、オークランドのダウンタウンにあるフォックス・シアターで大統領募金活動中の7月23日(月曜日)、当局の行為に抗議活動を行います。
さらに詳しい情報はノームル副理事長アレン・セント・ピエール(202) 483-5500までご連絡下さい。
Source: NORML News
California: Justice Department Files Civil Asset Forfeiture Actions Against State's Largest Cannabis Dispensary
Thursday, 19 July 2012
翻訳:bongyo
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