大麻エキスが多発性硬化症患者の筋硬直を緩和するとの研究発表

投稿日時 2012-10-18 | カテゴリ: NORML News

2012年7月26日(木)

英 ダリフォード - 神経学・神経外科学・精神医学ジャーナル(Journal of Neurology, Neurosurgery & Psychiatry)で公表された臨床試験データによると、大麻エキスの経口投与により、多発性硬化症(MS)の患者の筋硬直が大幅に軽減するという。


英国プリマス大学臨床神経研究グループの研究者らは12週間以上に渡り、MSの患者279名における大麻対プラシーボの使用について評価した。この研究では、含有THCおよびCBDの量を統一し、ゼラチンのソフトカプセルに被包された大麻エキスを使用した。

 

研究者らは、経口摂取される大麻エキスには、MSによる筋硬直や疼痛の治療において、プラシーボをはるかに上回る効果があったことを報告している。

「規格化されたサティバ種大麻の経口用エキスでの治療により、筋硬直は緩和した。被験者らのうち筋硬直の緩和を実感した人の割合は、大麻エキス使用のグループについては、プラシーボのグループの約2倍に達した。・・・またとりわけ疼痛の基準値が高い患者において、大麻エキスによる効果的な疼痛緩和がもたらされた。今回の研究の結果、規格化された大麻エキスは、MSによる非常に複雑なけいれんの治療において、臨床的に有効な可能性があることがわかる」と結論した。

カナダ医療協会ジャーナル(Journal of the Canadian Medical Association)に5月に公表された臨床試験データでは、大麻の吸入により、治療抵抗性の多発性硬化症患者のけいれんや疼痛が著しく緩和されると報告されている。

また、MS患者に対する大麻エキスの投与について評価した別の臨床試験では、カンナビノイドが、長期的に病状を緩和すること、および症状の進行を抑えるようにはたらき得ることがわかっている。さらに、大麻草エキスを含有した経口スプレー、サティベックスは現在、カナダやドイツ、英国、ニュージーランド、スペインなど10数カ国で、MS関連の症状の治療薬として、処方が合法になっている。このような事実にもかかわらず、全米MS学会は、大麻のMS治療薬としての可能性についてほとんど興味を示さず、「これまでに完了している研究では、大麻やその派生物がMSの症状に作用する実質的な効能について十分に証明されていない」とコメントしている。

詳しい情報は、NORML副理事長ポール・アルメンターノ(メール paul@norml.org)にお問い合わせください。また、この研究の全文"Multiple Sclerosis and Extract of Cannabis: results of the MUSEC trial"は、Journal of Neurology, Neurosurgery & Psychiatryに掲載されています。

Source: NORML News
Study: Cannabis Extracts Mitigate Muscle Stiffness In Multiple Sclerosis Patients
Thursday, 26 July 2012

翻訳:bongyo





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