カナビノイド治療について

投稿日時 2012-12-20 | カテゴリ: 医療大麻の真実に迫る

以下の記事は、医療大麻の使用で一度は脳腫瘍を完治したものの、その後再発し、今年11月に4歳で亡くなったキャッシュ・ハイドちゃんのご両親よる、キャッシュ・ハイド基金への寄稿文です。

医療大麻(メディカル・カナビス、メディカル・マリファナ)とは、大麻草や大麻草に含まれるTHC等のカナビノイド成分による治療法(ハーブ療法とも呼称される)を指し、医師による推薦のもとで行われます。カナビノイド成分を含む大麻草は紀元前2737年頃より医学的に(あるいは民間療法として)使用されてきたと言われています。


キャッシー君はアメリカ国内では最も幼い医療大麻患者でした。私たちはキャッシー君に処方された毒性の強い7つの恐ろしい吐き気止めカクテルの使用をただちに中止し、0.3ミリリットルのカナビス・オイルをキャッシー君に与えました。キャッシー君にこの安全かつ、治療に有効な生薬を与えた当初は、キャッシー君は40日間も食事を摂れず、TPN(完全腸管外栄養)という、静脈内に栄養を直接注入する方法で栄養や脂質を摂っていたものの、一日に8-10回は嘔吐し、頭を枕から上げることすらままならないほどに弱っていました。ところが、カナビス・オイルを与えてから2週間もしないうちに、キャッシー君は食事を摂るようになり、よく笑い、私たちが数ヶ月も見たことがないほどに人生を満喫し、回復しているようでした。

キャッシー君は敗血症性ショック、脳卒中、肺出血、肺高血圧症、そしてすべての抗がん剤の副作用や骨髄移植を奇跡的に乗り越えることが出来ました。4度目の心停止が起こったとき、キャッシー君の両親は永久的な脳傷害と臓器不全を予告され、生きる望みはないとまで医師に言われました。しかしながら、キャッシー君は死に至りませんでした。これもひとえに抗酸化物質であり神経保護物質であるカナビノイドのおかげです。

キャッシー君は小児癌患者としては初めて頭蓋、脊髄照射(放射線治療)を一般的な吐き気止めや痛み止めの処方薬抜きで受けました。先にも述べたとおり、キャッシー君は、カナビノイドが抗酸化物質であり神経保護物質であることから、市販薬、処方薬などを使用することもなく、そして治療に伴う副作用の影響を最小限度に止めることが出来ました。

大麻が完全に合法化されるまでは、キャッシー君のような患者は非常に苦痛の伴う死に直面することになります。また、大麻の産業で地球の環境も救われるかも知れません。後の世代の為に、グリーンな産業と医療を保障しましょう!

米国特許:6630507号(カナビノイドがさまざまな疾病に効果があるとのアメリカ国立衛生研究所の2003年の特許)

カナビノイドは抗酸化物質であることが分かっており、NMDA型グルタミン酸受容体との対立もありません。この新しい発見はカナビノイドがさまざまな虚血性、老人性、炎症性、そして免疫不全等の疾患の予防と治療に効果があることを意味します。

カナビノイドは神経性の疾病にも絶大なる効果を発揮し、例えば、脳卒中を含む虚血性の神経学的損傷や外傷、神経が悪化するアルツハイマーやパーキンソン氏病、HIV認知症などの治療や予防にも有効です。

Source:The Cash Hyde Foundation
Cannabinoid Therapeutics

翻訳:麻生しげる





大麻報道センターにて更に多くのニュース記事をよむことができます
http://asayake.jp

このニュース記事が掲載されているURL:
http://asayake.jp/modules/report/index.php?page=article&storyid=2911