2012年9月6日(木)
英国 ロンドン: ジャーナル 現行治療薬の設計(Current Pharmaceutical Design)オンライン版で公表された臨床試験データによると、向精神作用のない大麻草含有化合物、カンナビジオール(CBD)の経口投与は、人間にとって安全かつ耐性も良好だという。
ロンドンのキングス大学の研究者らはこのたび、16名の健康なボランティア被験者に対し二重盲検交差試験をおこない、CBDおよびTHC対プラシーボの生理的・行動的効果について評価した。
報告によると、THC10mgを経口投与すると心拍数や鎮静効果の増加など生理的・行動的効果があったのに対し、CBD600mgを経口投与しても効果がなかったという。
結論では、「CBDとプラシーボには、症状・生理的変数について全く違いがなかった。健康なボランティア被験者において、THCは急性の行動的・生理的効果を示した一方、CBDは安全で、耐性も良好であることがわかった」としている。
ジャーナル 現行薬物の安全性(Current Drug Safety)で昨年公表された、人間の被験者におけるCBDの使用についてのレビューでは、CBDは安全かつ無毒、耐性も良好と、同じような結論が出されている。
またCBDについての別の研究では、CBDが、抗炎症、抗糖尿病、抗てんかん、抗がん、骨刺激など、さまざまな治癒特性があることが明らかにされている。近年、とりわけカリフォルニアなど、医療大麻が認可されている州では、特に高い濃度のCBDを含む品種の大麻草に対する関心が示されている。
カンナビジオールは、現行の連邦法において、スケジュール 1 の禁止薬物に分類されている。現行法では、スケジュール 1 の薬物は「乱用の危険性が高く」、「医師の指導下以外での安全性が認められず」、「(米)国内では治療用途に認められていない」薬物だと規定されている。
詳しい情報は、NORML副理事長ポール・アルメンターノ(paul@norml.org)にお問い合わせください。また、この研究の全文 "Acute effects of a single, oral dose of d9-tetrahydrocannabinol (THC) and cannabidiol (CBD) administration in healthy volunteers"は、Current Pharmaceutical Design オンライン版に掲載されています。
Source: NORML News
Study: Non-Psychotropic Cannabinoid "Proven To Be Safe" In Humans
Thursday, 06 September 2012
翻訳:bongyo
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