2012年10月11日(木)
イラン テヘラン: ジャーナル 毒物学の機構と方法(Toxicology Mechanisms and Methods)オンライン版で公表された前臨床データによると、合成カンナビノイド作用薬を経口投与すると、ヒト肝臓がん細胞の生存能力を減退させることから、肝臓がん治療の選択肢の1つになり得るという。
テヘラン医療科学大学(Tehran University of Medical Sciences)毒物・薬理学部の研究者らはこのたび、ヒト肝臓がん細胞におけるCB65(CB2受容体作用薬)とACEA(CB1受容体作用薬)の2種類の合成カンナビノイドの抗がん特性について評価した。
報告によると、カンナビノイドを投与すると、悪性細胞の生存能力と細胞侵入性が用量依存的に減退するという。研究者らは、「今回の研究データから、ACEAとCB65が肝細胞がんの新規治療法になることがわかる」と結論した。
過去の研究では、カンナビノイドが腫瘍細胞の成長を止め、グリオーマ(脳腫瘍)やリンパ腫、前立腺がん、乳がん、肺がん、皮膚がん、膵臓がんなど、各種悪性腫瘍内の別の細胞シグナリング経路により、選択的にアポトーシス(細胞自然死)を誘発することが立証されている。
詳しい情報は、NORML副理事長ポール・アルメンターノ(paul@norml.org)にお問い合わせください。また、この研究の全文 "Evaluation of Anti-invasion Effect of Cannabinoids on Human Hepatocarcinoma Cells" は、ジャーナル Toxicology Mechanisms and Methodsに掲載されています。
Source: NORML News
Study: Cannabis Agonists Produce Anti-Cancer Effects In Human Liver Cancer CellsThursday, 11 October 2012
翻訳:bongyo
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