ミシガン州の医療大麻

投稿日時 2013-01-25 | カテゴリ: 米国各州の医療大麻制度

ミシガン州の医療大麻
概要: 2008年の11月4日に63%の過半数を以て提案1号(医療大麻に関する新法案)が可決されました。同法は2008年の12月4日に施行されました。同法は医師による(書面での)許可を持つものは、州レベルに於ける大麻の使用、所持、栽培に関しては起訴を免れる、という制度です。


次の疾病を持つものが同法案で守られています:がん、緑内障、HIV感染、AIDS、C型肝炎、ALS(ゲーリッグ氏病)、クローン氏病、アルツハイマー、爪膝蓋骨症候群、とこれらの疾病に伴う治療を受けているもの。

又、医療大麻「患者」は慢性的な、もしくは衰弱を伴う次の疾患を抱えていれば、法的保護が受けられます:悪液質、激痛、慢性的な痛み、激しい嘔吐感、てんかんやてんかんに伴う諸症状、多発性硬化症を含む激しい筋肉の痙攣を伴う疾患。

「患者」もしくはその「介護人」は、鍵のかかった、囲いのある(つまり人目に触れない)場所での大麻草12株までの栽培が認められており、もしくは乾燥大麻の場合は2.5オンス(71.25グラム)までの所持が認められています。本法案は(秘密厳守の)州政府による登録制となっており、身分証も発行しています。州政府が正式にこれらの書類を受理し始めたのは、2009年の4月6日です。

互恵条約: 有り。医療大麻制度が整備されている州からの「訪問者」で、医師による推薦書に値する書面を持っている人は本法案の法的保護が受けられます。また、互恵条約は「訪問者」の為の「付添い人」による大麻の摂取援助や管理を認めています。Mich. Comp. Law § 333.26424(j) (2008)

(但し、米国の他の州、地区、領土等からの「訪問者」は、その出身地とミシガン州との間で互恵条約が結ばれていることが必至です)

修正案: 有り。本法案の新プログラムは2009年の4月4日に施行されました。

修正案(その2): 有り。州立法府は、2012年の終わりに以下の通り、法改正を行いました。

医療大麻を車両で移動させる場合には、運転手の手に及ばない場所(トランク)にそれを仕舞うことが義務付けられました。トランクのない車の場合、例外として、車両の中で大麻を所持してもよいものの、それをケースのような入れ物に仕舞うことが義務付けられました。違反者には93日間以下の禁固刑、及び$500以下の罰金刑が控えています。

医療大麻を推薦する医師には、「周到なる診断」が義務付けられ、医師との直接の面会なしには医療大麻推薦書を発行することが出来なくなりました。

登録義務を1年に1回から2年に1回へと変更しました。今回の法改正により、住民登録者以外は医療大麻登録が出来なくなりました。

屋外の大麻草の栽培に関しては、「隣接する土地や家屋から簡単に見えない場所」に金網で囲われた栽培面積を確保することが義務付けられ、栽培は「固定された金網や鉄柵、フェンス等ですべての平面が囲われている場所」に限られ、また栽培者本人や介護人にしか立ち入れない場所であることが義務付けられました。栽培する土地は「患者」所有の土地か、「患者」若しくは「介護人」によってリース、レンタルされた土地に限られます。

ミシガン州で「介護人」として認められるには、過去に暴力事件を起こしたことが無いもの、そして過去十年に重罪で有罪判決を受けていないものに限定されます。

上記の修正案は2013年の4月1日に施行されます。

医療大麻法案:Michigan Medical Marihuana Act, Mich. Comp. Law §§ 333.26421 - 333.26430 (2008)

介護人制度: 有り。「主要介護人」とは、「患者」の医療大麻の使用・栽培などを援助することに同意した人を指します。「介護人」は21歳以上の成人に限られます。過去に違法薬物などに関する(重罪の)前科があれば介護人にはなれません。「患者」ひとりにつき、「主要介護人」はひとりまでと決まっています。「介護人」は同時に5人までの医療大麻「患者」を抱えることが出来ます。Mich. Comp. Law §§ 333.26423; 333.26426(d) (2008)

 

コンタクト情報:
Michigan Medical Marihuana Program (MMMP)
Michigan.gov/mmp
Michigan Medical Marijuana Association
http://michiganmedicalmarijuana.org/

Source:NORML Legal Issues
Michigan Medical Marijuana

翻訳:麻生しげる





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