2013年1月10日(木)
英国 ロンドン: 薬物・アルコール依存(Drug and Alcohol Dependence)ジャーナルで公表された調査データによると、消費者は、合成のカンナビノイド化合物(agonists)を含有するハーブ製品よりも、天然の大麻をはるかに好むという。
ロンドンのキングス大学の研究者らはこのたび、大麻、および Spice や K2 という名で市場に出ている合成ハーブ製品の使用について、15,000 名もの被験者を調査した。その中で、市販の合成ハーブ製品を使用したことがあると答えた被験者らのうち、99 %が天然の大麻も使用したことがあると答えた。
研究者らは、「合成大麻は、天然の大麻よりも、活性時間が短く、効果の発現が最大になる(訳注:『ハイ』がピークになる)時間が早いことがわかった。 ・・・天然の大麻は、ハイになった時の心地良い効果が高いことや、使用した後の心身機能が良好なことから、93%の被験者らから支持された。・・・合成大麻は、天然の大麻よりもマイナスの副作用、残存効果、激しい被害妄想を引き起こした」と報告。
「被験者らは、合成大麻よりも天然の大麻をはるかに好んでいる。合成大麻は、効果の面でより劣っている」と結論した。
連邦麻薬取締局は2011年3月、『緊急スケジューリング(薬物分類)の権限』を行使し、Spice など、合成カンナビノイド化合物数種を含む製品の所持と販売を刑法で禁止した。禁止法施行の後、当該化合物の開発に関わった科学者らは、「大麻の危険性は、これらの化合物の危険性から程遠く、ほとんどない」と認めている。
詳しい情報は、NORML副理事長ポール・アルメンターノ(paul@norml.org)にお問い合わせください。この研究の全文 "Synthetic cannabis: A comparison of patterns of use and effect profile with natural cannabis in a large global sample" は、ジャーナル誌 Drug and Alcohol Dependence に掲載されています。
Source: NORML News
Study: Consumers Prefer Natural Cannabis Over Synthetic 'Marijuana' Herbal Products
Thursday, 10 January 2013
翻訳とコメント:bongyo
法改正されたら、さらに品種改良され・・・法律とのイタチごっこになってる脱法ドラッグの世界。その負のループやこれまでの『麻薬戦争』の根源は、お薬でなくて、悪法、大麻取締法や、麻薬禁制、法律そのものです。対 “麻薬” に必要なのは、正しい知識と理性、寛容な法体系と更生体制だと思います。『ダメ。ゼッタイ。』と押し付けて、根拠のないこと公表していてはそのスタートラインにも立てません!「なんだ、大麻のこと根拠ないんだったら、ちょっと他のも試してみよう」という若者がこれからますます増えては、世も末です。わがTHC代表の度重なる要請にも関わらず、大麻情報の修正不十分なまま放置してる麻薬・覚醒剤乱用防止センターは、その責任を取れるんでしょうか。
http://asayake.jp/modules/report/index.php?page=article&storyid=2941
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