伝説の麻薬Gメンが語る「P・マッカートニー逮捕」の瞬間

投稿日時 2013-02-13 | カテゴリ: 今週のマスコミよかった大賞

サル・パラダイス

宝島3月号 業界の告発&暴露21人
伝説の麻薬Gメンが語る「P・マッカートニー逮捕」の瞬間

元ビートルズのメンバー、ポールマッカートニーが成田空港で大麻所持で逮捕されたのは、もう30年以上前の1980年1月なんだねえ。
ポールは大麻をスーツケースの一番上に無造作に置いていて、米国では毎日吸っていた、何が悪いのですかという態度だったって。


そして、毎日大勢のファンが取調べしてる麻取事務所に押し掛けて、機動隊を要請して排除したんだとか。

でね、結局、ポールは不起訴でなくて、検事の裁量で入国してないことになったんだと。

まあ、米国と日本の関係とかいろいろ考えてということらしいけど、でも、入国してないなら、なんで逮捕したんだろ?お互い、時間と金の無駄じゃねえか、機動隊まで出して、ねえ。

なんか、こんな感じなんですけど、今回の特集、いろんな業界の裏事情というのが語られててけっこう面白いんです。ジャニーズのこと、介護施設のこと、ブラック企業のこととかね。

で、元神奈川県警デカ長に聞いた話があってね、興味深いですよ。
警察というところは、ちょっとサラリーマンみたいなとこあって、検挙率を常に気にしてるんだね。ノルマみたいにね。
で、被害届のもみ消しが行われるらしい。

検挙率って、被害届に対して、どれだけ逮捕できたかって数字だから、被害届を少なくして、この分母を減らし、検挙率が上がるようにするという。
ねえ、こんなこと考えるんだねえ。

まあ、でもわかるとこもあるよ。今やクレーム社会で、なんでも上がってくるっていうとこもあるんじゃない。
自分で財布落としといて、すられたなんて言ってくるやつとかね。
あらゆるの受けてたら、日本はなんて治安の悪い国だろうなんてことになるんじゃない。

でね、先の大麻犯罪を考えてみたの。
まあ、厚労省の管轄で警察とはちと違うのかもしれんけど、司法の側の立場ということで。

大麻って被害届出さんよねえ。被害者おらんだろうから。
酒飲んで暴れて、なんかぶち壊したって被害はあるだろうけど。大麻摂取による暴力事件って聞いたことない。

そうすると、今まで大麻の被害届ってひとつもないんじゃない。
逆に大麻で被害届もってったら、「まあ、情報はありがとう、で、具体的にあなたはどんな被害を受けたの?」なんて諭されて非受理となりそうだよね。この記事読むとね。

ねえ、何が言いたいかと言うと、大麻って情報によって、あるいは偶然検挙できる、被害届が出てない、要するに分母がない、おいしい仕事なんではないかなということ。検挙する側にとってね。

THCのアメリカの記事訳したニュースなんか見るとね、合法化が進みつつあるアメリカで年間60万人くらいが大麻で逮捕されるっていうじゃん。

なんかおかしいよね、合法化されつつあるところで、医療として認められつつあるところで、まあ州によって法律が違うとはいえ、これだけ大麻で逮捕されるというのは。

これは、大麻が悪ということでなくて、何かの都合で犯罪者を造ろうという制度だと思うよ。この大麻取締法とはね。(編集部注:米国における大麻所持の逮捕は黒人やヒスパニック系の若者が標的とされることが多く、人種差別の側面が強い。)

制度はお取扱いにご注意。
歴史の中で、ポールの事件は、今や誰もポールが悪かったとは思ってない。
おそらく捕まえた側も。
なぜなら、彼らはポールの逮捕自体がなかったとしたのだから。
大事なのは大麻取締法が守られたってこと。
それが唯一の目的だろう。
大麻が悪いのでも、大麻を持った(吸うこと自体は罪とならない)ことが悪いのでもない。
そんなことはどうでもいい。
大麻取締法は、犯罪者を造りだす装置として維持させることが大事なのだから。





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