ニュージャージー州の医療大麻
概要: 元州知事のジョン・コルジン氏は、2010年の1月18日にニュージャージー州の「思いやりある医療大麻法案」に署名しました。本来ならば、本法案は2010年の7月に施行される予定でした。
しかしながら、同年の6月にニュージャージー州の立法議会は共和党のクリス・クリスティー氏(現職知事)の命令により、同法案の施行を2010年の10月まで引き延ばしました。同法案は医療大麻に関する(大麻供給制度の)規律の公布を義務化しており、州政府により認可を受けた患者がどうやって大麻を入手するかを明確化することになっています。
また、この規律によると、州政府が許認可し、そして管理する、6つまでの「代替治療センター」を設けることになっています。
本法案の対象疾患は次の通り:がん、緑内症、てんかん並びにてんかんに伴う諸症状、ゲーリッグ氏病(ALS)、多発性硬化症、筋萎縮症(筋ジストロフィー)、HIV/AIDS、クローン氏病を含む炎症性の疾患、そして末期の症状を示していて、医師により余命1年を宣告された患者。他の疾患に関しては、ニュージャージー州の厚生局の許可が必要となります。本法案により「医療大麻患者」と認定された者には、大麻草の栽培は許されていません。乾燥大麻は月に2オンス(57グラム)までの所持が許されています。
互恵条約: 無し。ニュージャージー州の医療大麻法案は他州からの「訪問者」を保護しません。
介護人制度: 有り。主要介護人とは、「医療大麻患者」の大麻の入手や摂取を援助する者を指します。患者の担当医は主要介護人にはなれません。主要介護人はニュージャージー州の住民でなければなりません。麻薬関係の前科(重罪に限定)のあるものは、主要介護人にはなれません。介護人は18才以上とします。また、介護人ひとりにつき、患者はひとりまでと決まっています。N.J. Stat. Ann. §24:6I-3 (2010)
・主要介護人は、州政府に登録し、身分証を発行して貰わなければなりません。また、介護人は登録の際、前科前歴の調査に同意しなければなりません。なお、主要介護人としての申請費用は$200で、身分証は2年間有効です。
更に詳しい情報は:Medical Marijuana Program -- Patient Registration Information
http://www.state.nj.us/health/medicalmarijuana/pat_reg.shtml
New Jersey NORML
http://www.normlnj.org
Coalition for Medical Marijuana -- New Jersey
http://www.cmmnj.org/
Source:NORML Legal Issues
New Jersey Medical Marijuana
翻訳:麻生しげる
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