医療大麻に反対票を投じた州議会議員、大麻所持違反で逮捕

投稿日時 2013-03-21 | カテゴリ: 海外情報

ニューヨーク州警察の発表によると、8日金曜日、辛口な物言いで知られ、アルコール依存・薬物乱用対策委員(Alcoholism and Drug Abuse Committee)を務める州議会の男性議員が大麻所持違反で逮捕された。議員は前回の選挙で医療大麻に反対票を投じている。

8日金曜日、州警察官が、高速道路(Thruway)の65マイル/h(約105キロ/h)規制区間を80マイル/hで走行していたスティーブ・カッツ(共和党・ハドソンバレー)州議会議員(59歳)運転の乗用車を停止させたところ、車内に大麻臭を確認した、とドン・ベイカー同州警察報道官は会見で述べた。


また、警官が車内に大麻があるかと尋ねたところ、カッツ議員は「はい」と認め、小さいバックに入った25g未満の大麻を手渡した、と説明。

警官は、カッツ議員が運転中『麻酔い』(impaired)状態だった目撃証拠がなかったため、非刑事の不法所持とスピード違反で違反切符を切った。議員は、その場で解放。アルバニーへ向かっているところだったという。

ベイカー報道官は続けた。「議員が運転中に喫煙していたという懸念があれば、大麻の影響下だったかどうかを判断するのに薬剤認識の専門家に来てもらうところでした」。

カッツ議員は金曜日の午後公表した文書の中で、今回の「不運な事件は、私の公人としての地位の妨げにはなりません」と宣言した。議員は3月28日、コイマンズ町裁判所に出廷予定になっている。

「今回の件が、私の公人としてのキャリアと支援者の方々に影を落とすことになってはなりません。事実が判明すれば、すぐに落着すると思います」。

州議会の議員として、カッツ氏は昨年、医療大麻合法化法案に反対票を投じた。

また、有権者への広報では、いかに「私たちの地域が、若い市民らによる薬物使用や飲酒運転の増加で打撃を受けているか」ということについて述べていた。

さらに3月8日には、自身の地域の「違法薬物カルチャーと麻薬乱用に対する戦い」を公然と非難する声明を出している。

また、アルバニーの不良若年層文化について、歯に衣着せぬ物言いをしてきた。1月には、ヴィート・ロペス議員(民主・ブルックリン選出)に対する苦情について、同州議会シェルダン・シルバー議長の対応を批判している。

カッツ議員は、これまでにも自ら論議を起こしている。獣医である同氏は、犬の死体を不法廃棄するなど、獣医の実務に関わる容疑で逮捕されたことがある。しかし、いずれの事件でも有罪にはなっていない。

ブルックリンの上院議員マーティン・ゴールデン(共和党派)は、カッツ議員が大麻の法案に反対票を投じた後、所持の嫌疑をかけられたのは、「偽善的だ」とした。

大麻をゲートウェイ・ドラッグだと考えるゴールデン議員は、次のように述べた。
「自分自身には忠実でなくてはなりません。大麻が好きで、大麻を喫煙しているのならば、最低でも賛成票を投じるべきです」。

Source: NY Daily News
State assemblyman who voted against medical marijuana busted on pot charge
Friday, March 15, 2013, 3:24 PM

翻訳:bongyo





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